「好きなことで、生きていく」の現在
“自分にしか作れない”を武器に――シングルマザーのNo-ticcaさんが人気ハンドメイド作家になるまで(1/3 ページ)
拡大するC2CのEC市場。フリーマーケットサービスと並び、特に注目を集めているのがハンドメイド作品に特化したECサービスだ。趣味のアクセサリーや小物作りからスタートし、作品販売を生業にした人も少なくない。ハンドメイドECサービス「minne」の人気作家の1人、布を使ったオリジナル財布を販売しているNo-ticcaさんもその1人。シングルマザーの彼女が作家として独立するに至るまでは――。
ストライプやドット、花柄などの定番柄、スタイリッシュな星空や宇宙柄、大胆に並ぶレトロなウサギやだるまのイラスト――布財布を専門に扱うNo-ticcaさんのページには、色もデザインもさまざまな作品が並ぶ。
価格が4000円ほどと手頃なこともあり、デザイン違いでもう1つ、自分用に買ったものを気に入りギフト用途に……など、リピート購入する人も多い。現在はあまりの人気ぶりに生産が追いつかず、毎週金曜の午後8時に限定数で受注・販売している。テレビや雑誌で紹介されると、受け付けスタートから十数秒で売り切れることもあるという。
人気の秘密は見た目の美しさだけではない。自身も子どもを持つ母ならではの「使いやすさへの徹底的なこだわり」が込められている。荷物が多い時や子どもを抱っこした時、片手がふさがった時でも使いやすいよう、がま口を開けるとすぐに小銭入れがパカリと開く。口の部分に金属で圧力をかける構造にし、メインの口を閉じれば小銭がこぼれ落ちないようになっている。母親世代以外にも「1度使うと手放せない」と幅広く好評だ。
シングルマザーとして子育て 「とにかく3年、手を尽くそう」
No-ticcaさんがハンドメイド作品を趣味で作り始めたのは10年ほど前。アルバイト先のアパレルショップで任せられた縫製作業を楽しく感じ、みるみるハマっていったという。
友人にプレゼントしたりECサイトで細々と売ったりしていたが、当時はあくまで趣味の領域。いつかこれで自活したいとは考えていなかった。
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