太田智美がなんかやる

3000円で「しゃべるお花」をつくるための、たった1つの方法

 「ふしぎの国のアリス」に出てくるしゃべるお花の世界をつくりたい――そんな思いから始まった「しゃべるお花」プロジェクト。月末金曜日にソフマップに並ぶ秋葉原のおじちゃんとローアングラーのカメラおじちゃんに実現アイデアを相談するも、10万円を超えるコストの壁が立ちふさがる。予算の目安は3000円。

 これまでに決まったことは、お花から音声を発するための入力トリガー(きっかけ)を「お花の揺れ」にすること。揺れを検知する方法として、カメラを用いた「画像判定」を行う予定だったが、コスト面から難しいことに気付く。

 「予算が3000円、だと……? それなら花に電極線をぶら下げておいて、風鈴のように揺れたら鳴るくらいのことしかできないのでは……」(山本さん)。「魔法のステッキを使って、見ている人間に催眠術をかけるしかない」(青木さん)。ローアングラー山本さんと月末金曜日のソフマップおじさんは、思考を半分放棄しながら言う。

 そんな時、ソフマップおじさん青木さんの頭に名案が舞い降りた。「そうだ! Pi:Co Classic2を使おう!」。

「しゃべるお花」プロジェクト 名案が舞い降りた青木さん

 Pi:Co Classic2といえば、筆者がプライベートで購入(約5万円)し、3カ月ほどかけて1から組みあげたマイクロマウス(自立型ロボット)。機体も完成しており、新たに費用が掛かることもなく使える。「Pi:Co使おう! 売れるかもしれないし!」(青木さん)。

 アイデアはこうだ。赤外線を花に当てて反射させ、床に立てておいたPi:Co Classic2のセンサーで受光させる。通常ならば赤外線は花に当たって反射するが、花が揺れていると反射せず、Pi:Co Classic2に光が戻ってこない。この仕組みを使って、Pi:Co Classic2が「光を受けていない」と反応したらPCに信号を送るプログラムを書く。言語はC。

 実装に向けた設計が固まったところで、秋月電子通商のサイトへ。Pi:Co Classic2から信号を受け取って音を出すために、「DCジャック付ケーブル1.8メートル(2.5ミリ) MC-2377」(250円)、「VFF/スピーカーコード 5メートル2色」(350円)、「3.5ミリΦステレオミニプラグ MP319」(50円)、「TA7368使用小型アンプキット」(300円)、「スピーカー8Ω8W」(100円)を購入。合計1050円。勝った……! 届くのが楽しみだ。(つづく)

筆者プロフィール

 小学3年生より国立音楽大学附属小学校に編入。小・中・高とピアノを専攻し、大学では音楽学と音楽教育(教員免許取得)を専攻し卒業。その後、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科に入学。人と人とのコミュニケーションで発生するイベントに対して偶然性の音楽を生成するアルゴリズム「おところりん」を生み出し修了した。

 大学院を修了後、2011年にアイティメディアに入社。営業配属を経て、2012年より@IT統括部に所属し、技術者コミュニティ支援やイベント運営・記事執筆などに携わり、2014年4月から2016年3月までねとらぼ編集部に所属。2016年4月よりITmedia ニュースに配属。プライベートでは約1年半、ロボット「Pepper」と生活を共にし、ロボットパートナーとして活動している。2016年4月21日にヒトとロボットの音楽ユニット「mirai capsule」を結成。

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ITmedia ニュースに配属された太田智美が、テクノロジーの力を信じてなんかやるという新連載。毎日るんるんしながら生きている。

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小学3年生より国立音楽大学附属小学校に編入し、小・中・高とピアノを専攻。大学では音楽学と音楽教育(教員免許取得)を専攻し卒業する。 その後、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科に入学。人と人とのコミュニケーションで発生するイベントに対して偶然性の音楽を生成するアルゴリズム「おところりん」を生み出し、「おところりん:ソーシャルネットワークにおける偶然性を用いた音楽生成(Otocororin: a chance music for social network systems) (http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/download.php/KO40001001-00002010-0075.pdf?file_id=44931) 」を修士論文として提出。同研究は、情報処理学会 第12回「Internet and Operation Technology(IOT)」研究会において学生奨励賞を受賞。 同大学院を修了後、2011年にアイティメディア株式会社に入社。営業配属を経て、2012年より@IT統括部に所属し、技術者コミュニティ支援やイベント運営、記事執筆などに携わる。2014年4月から2016年3月までねとらぼ編集部に所属。2016年4月よりITmedia ニュースに配属される。これまでの代表作は「世の中やっぱり金でした 71万円の大金を積んで誰よりも早く『iPhone 6 Plus』の使い勝手を検証してみた (http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1409/10/news139.html) 」「スケスケでまるみえじゃないですか! 人によっては透明に見えるドレスを作ってみた (http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1502/27/news152.html) 」「あの日、Twitterのくじらが出なかったもう1つの理由 (http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1401/08/news082.html) 」「ゆとり世代が問う『好きなことをやって何が悪い!』(シリーズ) (http://www.itmedia.co.jp/keywords/yutori_generation.html) 」「はじめてのAI(連載) (http://www.itmedia.co.jp/news/series/5264/) 」など。 Twitter:@tb_bot (https://twitter.com/tb_bot)

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