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2016年04月28日 11時23分 UPDATE

太田智美がなんかやる:3000円で「しゃべるお花」をつくるための、たった1つの方法

「しゃべるお花」をつくるため、超音波合成と画像識別技術を用いることに。しかしそれには超音波スピーカーとカメラが必要で合計10万円かかると判明。この壁をどう乗り越えるか……。

[太田智美,ITmedia]

 「ふしぎの国のアリス」に出てくるしゃべるお花の世界をつくりたい――そんな思いから始まった「しゃべるお花」プロジェクト。月末金曜日にソフマップに並ぶ秋葉原のおじちゃんとローアングラーのカメラおじちゃんに実現アイデアを相談するも、10万円を超えるコストの壁が立ちふさがる。予算の目安は3000円。



 これまでに決まったことは、お花から音声を発するための入力トリガー(きっかけ)を「お花の揺れ」にすること。揺れを検知する方法として、カメラを用いた「画像判定」を行う予定だったが、コスト面から難しいことに気付く。

 「予算が3000円、だと……? それなら花に電極線をぶら下げておいて、風鈴のように揺れたら鳴るくらいのことしかできないのでは……」(山本さん)。「魔法のステッキを使って、見ている人間に催眠術をかけるしかない」(青木さん)。ローアングラー山本さんと月末金曜日のソフマップおじさんは、思考を半分放棄しながら言う。

 そんな時、ソフマップおじさん青木さんの頭に名案が舞い降りた。「そうだ! Pi:Co Classic2を使おう!」。


「しゃべるお花」プロジェクト 名案が舞い降りた青木さん

 Pi:Co Classic2といえば、筆者がプライベートで購入(約5万円)し、3カ月ほどかけて1から組みあげたマイクロマウス(自立型ロボット)。機体も完成しており、新たに費用が掛かることもなく使える。「Pi:Co使おう! 売れるかもしれないし!」(青木さん)。

 アイデアはこうだ。赤外線を花に当てて反射させ、床に立てておいたPi:Co Classic2のセンサーで受光させる。通常ならば赤外線は花に当たって反射するが、花が揺れていると反射せず、Pi:Co Classic2に光が戻ってこない。この仕組みを使って、Pi:Co Classic2が「光を受けていない」と反応したらPCに信号を送るプログラムを書く。言語はC。


「しゃべるお花」プロジェクト

 実装に向けた設計が固まったところで、秋月電子通商のサイトへ。Pi:Co Classic2から信号を受け取って音を出すために、「DCジャック付ケーブル1.8メートル(2.5ミリ) MC-2377」(250円)、「VFF/スピーカーコード 5メートル2色」(350円)、「3.5ミリΦステレオミニプラグ MP319」(50円)、「TA7368使用小型アンプキット」(300円)、「スピーカー8Ω8W」(100円)を購入。合計1050円。勝った……! 届くのが楽しみだ。(つづく)


「しゃべるお花」プロジェクト

筆者プロフィール

プロフール画像

 小学3年生より国立音楽大学附属小学校に編入。小・中・高とピアノを専攻し、大学では音楽学と音楽教育(教員免許取得)を専攻し卒業。その後、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科に入学。人と人とのコミュニケーションで発生するイベントに対して偶然性の音楽を生成するアルゴリズム「おところりん」を生み出し修了した。

 大学院を修了後、2011年にアイティメディアに入社。営業配属を経て、2012年より@IT統括部に所属し、技術者コミュニティ支援やイベント運営・記事執筆などに携わり、2014年4月から2016年3月までねとらぼ編集部に所属。2016年4月よりITmedia ニュースに配属。プライベートでは約1年半、ロボット「Pepper」と生活を共にし、ロボットパートナーとして活動している。2016年4月21日にヒトとロボットの音楽ユニット「mirai capsule」を結成。

太田智美

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