デノン、ドライバーを“対向配置”したイヤフォンのフラグシップモデル「AH-C820」を発表(1/2 ページ)
デノンは8月29日、カナル型イヤフォン3機種を発表した。ダイナミック型イヤフォンの最上位モデルとなる「AH-C820」をはじめ、ロングセラー「HA-C710」の後継機となる「AH-C720」、その弟分「HA-C620R」をラインアップ。9月上旬から順次発売する。
発表会であいさつに立った同社取締役の中川圭史氏は、「1910年創業のデノンは100年以上の歴史を持つオーディオメーカー。ヘッドフォンの開発製造も50周年を迎えるが、半世紀にわたる技術開発とノウハウの蓄積により、常に進化した製品を送り出してきた」と話す。その上で、「新製品のテーマを“Back to the Basic”。原点に戻った形でラインアップをそろえた」と説明している。
デュアルドライバーのハイエンド機「AH-C820」
フラグシップモデルのAH-C820は、11.5mm径のダイナミック型ドライバー2基を向かい合わせに配置したデュアルドライバーモデルだ。2つの振動板が同時に振幅することで、通常の2倍の振動面積をかせぐことができるという。
ドライバーを対向配置したイヤフォンは他社からも発売されているが、同社では「同じ向かい合わせでも逆相にしてプッシュ・プル動作をする方式では、ドライバーの背面からアウトプットすることになるため、中高域の鮮度が失われる傾向にある。また振動する面積としてはドライバー1つぶん。AH-C820では2倍になるため、とくに低音再生に有利」と説明している。
もう1つの特徴が、2つのドライバーに個別のケーブルが取り付けられていること。それぞれ独立したGND(グラウンド)配線を持つ形となる。「これは、スピーカーでいえばバイワイヤリング。ケーブルにはOFC(無酸素銅)を採用し、純度の高いサウンドを実現する」(同社)。
さらにハウジングの前方と後方にそれぞれ音圧調整用の穴を設けることで振動板のピストンモーションを調整する「デュアル・アコースティック・オプティマイザー」も採用。ハウジングはアルミダイキャストとABS樹脂を組み合わせて不要な共振を抑えている。再生周波数特性は4~4万Hz、感度は115dB/mW、インピーダンスは16Ωというスペックだ。
付属のイヤーチップも豪華だ。シリコンイヤーチップは、XS/S/M/Lの4サイズを同梱(どうこん)しているほか、遮音性と装着感に優れるComply(コンプライ)製のイヤーピース「TX-500」も標準で付属。ケーブルの長さは1.3mで、プラグは3.5mmステレオミニの金メッキ(プラグはストレート型)となっている。さらにイヤフォンケーブルを外周に巻くことで収納を容易にした新開発のキャリングケースも付属する。
価格はオープンプライスで、店頭では2万2000円前後になる見込み(税別)。9月上旬の発売を予定している。
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