新海誠作品の無断使用で物議 「写真をアニメ風に加工」アプリ「Everfilter」配信停止 東宝が配信停止を要請
「写真を一瞬でアニメ風に加工する」とうたうスマートフォンアプリ「Everfilter」が、「新海誠さんの作品から画像を無断利用しているのでは」と指摘されていた問題で、中国企業とみられる運営元が12月7日、アプリ配信を一時停止すると発表した。「著作権に関する認識の甘さが引き起こした今回の件を深く反省し、お詫びの意を表するため」としている。
新海さんの監督作品「君の名は。」を配給する東宝は、「権利侵害の可能性が高い」とし、中国の配給会社を通じてアプリの配信停止を求めていたという。
Everfilterは12月3日に公開されたアプリ。写真を加工すると、新海さんのアニメ作品のような雰囲気にできる。運営元は「TopBuzz Japan」を名乗っているが企業情報は書かれていない。同様なアプリを中国の企業が中国語サイトで発表しており、日本版もこの企業が運営している可能性がある。
「このアプリで加工すると、写真が本当にアニメのようになって面白い」と話題を集めた一方、加工後の空の画像が、新海さんの作品の空の画像にそっくりで、「新海作品の無断利用では」との指摘が上がった。
運営元は4日、「新海さんの著作物の使用について、中国国内ではライセンスを受けていたが、誤って海外版にも使用してしまった」との声明を発表。「ユーザーから指摘を受けて使用をすぐ停止し、新海さんに連絡した」と主張した。
運営元は7日になってアプリの配信停止を発表。「著作権に関する認識の甘さが引き起こした今回の件を深く反省し、お詫びの意を表するため」とし、日本や韓国などアプリをリリースした全地域で、配信を一時停止したという。
新海さんが所属するコミックス・ウェーブ・フィルムは「弊社はアプリには一切関わっていない」とコメント。「君の名は。」を配給する東宝は「当社から利用を許諾した事実はなく、権利侵害の可能性が高いので、中国の『君の名は。』の配給会社に対して5日以降、配信停止を依頼した」という。
Everfilter運営元は「中国でライセンスを受けた」と主張しているが、東宝は中国の配給会社に対して、そのようなライセンスを許諾できる権利を認めていないという。アプリ開発元がどういった経緯で「ライセンスを受けた」と主張しているのか、東宝は詳細を調べている。
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