滝田勝紀の「白物家電、スゴイ技術」
スゴイ技術に驚いた2016年“白物家電”ベスト5(1/3 ページ)
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2016年も数多くの新製品が発表された白物家電市場。今年はどちらかといえば“マイナーチェンジの年”で、エポックメイキングでセンセーショナルな新製品は例年に比べて少なかった印象だが、中にはキラリと光る技術で見る人を驚かせる製品も。ここではそんな2016年に出会ったスゴイ白物家電を5つピックアップして振り返りたい。
掃除がしたくなるパナソニックのコードレススティック掃除機「イット」
今年はコードレススティック掃除機が軒並み“当たり”の年だったが、その中で最もスゴいと興味をひかれたのが、本体を半回転させることでノズルを“I字型”に切り替え、家具と壁のすき間を掃除できるパナソニックのコードレススティック掃除機“iT”(イット)だった。
“iT”の名前の由来は、本体に対してノズルを“I字型”にも“T字型”にも片手で切り替えられること。「くるっとパワーノズル」と名付けられているが、元々は三洋電機が持っていた技術「逆立ちパワーノズル」をブラッシュアップしたもの。本体を片手で回転させるだけで、通常の“T字型”から狭い隙間に対応する“I字型”に簡単に変更できるため、まるで一筆書きのように部屋中を掃除できる。
他のコードレススティック掃除機と“iT”のもっとも大きな違いは、「くるっとパワーノズル」を搭載した以上に、家具と家具の細かなすき間や通常の視線では見えない家具の下などを、わざわざ見つけて、とにかく“掃除したくなる”ところ。
メインのノズルが入らないような狭いところに、わざわざアタッチメントノズルを交換してまで掃除する人は少ないと思うが、iTなら手間がいらないのでその気になる。人の気持ちを掃除に対して前向きにする、唯一無二のコードレススティック掃除機だ。それを可能にした「くるっとパワーノズル」は革新的な技術だと思う。
「こまで来たか」と思わずうなるiRobotの床ふきロボット「ブラーバ ジェット240」
水を噴出して床にこびりついた汚れ、食べこぼし、液体汚れなどを、洗剤入りのパッドをこすりつけてきれいにする床ふきロボット「ブラーバ ジェット240」。ユーザーの満足度が非常に高いと評判の前モデル「ブラーバ380j」と比較すると、100畳以上の掃除(乾ぶき)に対応しているのに対し、ブラーバ ジェット240は最大15畳と、これまでのブラーバユーザーからするとやや狭い感じが否めない。
だが、日本の住環境について考えてみると、部屋すべてを合わせても100畳以上の家などほとんど存在しない。本体もコンパクトサイズであるなど、むしろブラーバ ジェット240の方が日本の住環境に向いているといえるだろう。
そんな新モデルブラーバ ジェット240最大の魅力といえば、水を噴出する技術「ジェットスプレー」だ。この技術のポイントであるノズルも特許技術で、ノズル自体はBMWのワイパー部やライト部のウォッシャーノズルを設計した会社と共同で設計している。
ノズルから噴射される水は、ブラーバ ジェットの前方に四角い形でまかれる。水の量や範囲にも一切ムラがないのがポイント。ロボットの前方に水がかかってはいけないような壁や家具があった場合、それを避けながら、なおかつ床の頑固な汚れはしっかりとキレイにするので、ユーザーにとっては安心だ。
さらに、パッドは裏側に形状の異なる穴が空いていて、本体のライトセンサーによって、どのパッドが装着されたかを読み取り、床拭きの動作スピードを変えたり、水の噴射量もわずかに差をつけるなど、コンパクトな本体にはさらなる技術が詰まっているのも見逃せないポイントだ。また、iRobotのHOMEアプリを使えば水を入れた上で、清掃スタート/ストップ、清掃モードの設定など操作できるのも便利の一言。実際に使用してみると、「最新の床ふきロボットはここまで来たか」とうなるに違いない。
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滝田勝紀の「白物家電、スゴイ技術」
モノ雑誌で白物家電を約10年担当し、メーカーからの信頼も厚いフリーランスライター、滝田勝紀(たきたまさき)氏が最新家電のスゴイ技術を紹介するインタビュー連載。
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