横浜市ら、IoTを活用した「移動式住居」で実証実験 災害時の仮設住宅にも

 横浜市とNTTドコモ、and factoryは6月22日、IoTを活用した住居の検討・推進をする「未来の家プロジェクト」を開始した。その取り組みの1つとして、約2年間、IoT家電やセンサーなどを実装した「IoTスマートホーム」の実証実験が行われる。

 IoTを活用した住居は今やめずらしいものではなくなりつつあるが、今回の実験でキモとなるのが「移動式住居」ということ。トレーラーハウスになっており、牽引車につないで移動可能だという。実証実験では、IoTスマートホームを各地に移動させながら、生活ログの蓄積や解析を行い移住者の生活状態を評価する。被験者は1週間、ここに住む。

IoTスマートホーム IoTスマートホーム(内装)
IoTスマートホーム IoTスマートホーム(外観)

 設置されているIoT機器は、18種類。ソファに埋め込まれ座ると心拍数が取得できる「ストレスセンサー」、消費電力を可視化する「ワットチェッカー(F-PLUG)」、1日の活動量を可視化する「活動量計(Fitbit)」、床に埋め込まれ自動で体重を測定する「体重計(UT-201BLE)」、部屋の気温や湿度・騒音レベル・気圧・CO2濃度などを取得する「Netatmo ウェザーステーション」、ほこりの濃度を測る「ほこりセンサー REX-BTPM25」、睡眠の深さや呼吸などの情報を取得・解析する「睡眠計(眠りSCAN)」、まばたきの回数や視線情報を取得・解析する「メガネ(MEME)」、天気や時間・ほかのデバイスで取得した情報を表示する「スマートミラー」、血圧値を取得し可視化する「血圧計(UA-651BLE)」、食事の栄養素などを解析する「食事解析カメラ」、アプリから開閉できる「カーテン(morning)」、アプリからエアコンやテレビなどを制御する「赤外線学習リモコン(REX-WFIREX1)」、玄関や冷蔵庫などの扉の開閉回数を数える「開閉センサー(STM250J)」、色や照度をコントロールできる「照明(Hue)」、スマートフォンから鍵の開閉ができる「スマートロック(Qrio)」、アプリから制御する「空気清浄機(クリエア EP-LZ30)」、香りを放出する「香りデバイス(ZaaZ2)」だ。

IoTスマートホーム 鏡にいろいろな情報が表示される
IoTスマートホーム 足元には床に埋め込まれた体重計も
IoTスマートホーム キッチン
IoTスマートホーム HUE
IoTスマートホーム ドアはこんな感じ(室内から見た様子)
IoTスマートホーム 扉には人感センサーが
IoTスマートホーム 部屋の様子
IoTスマートホーム ストレスセンサーが組み込まれたソファ
IoTスマートホーム 食事の写真を撮り、カロリーなども分かる
IoTスマートホーム テレビとも連携
IoTスマートホーム ベッドとカーテンにもIoT
IoTスマートホーム 全体イメージ図

 これらのIoT機器は、デバイス間の連携というよりは、スマートフォンのアプリによる操作を起点に動くものがほとんど。ほぼ異なるメーカーのデバイスを採用しているのも特徴だ。取得したデータは今後評価・検証し、さらなるIoTサービスに生かしていきたいとしている。

 なお当面の間、被験者は関係者のみ。公募については、「タイミングをみて実施したい」という。

太田智美

印刷する
SNSでシェア
SpecialPR

この記事の著者

太田智美
太田智美

小学3年生より国立音楽大学附属小学校に編入し、小・中・高とピアノを専攻。大学では音楽学と音楽教育(教員免許取得)を専攻し卒業する。 その後、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科に入学。人と人とのコミュニケーションで発生するイベントに対して偶然性の音楽を生成するアルゴリズム「おところりん」を生み出し、「おところりん:ソーシャルネットワークにおける偶然性を用いた音楽生成(Otocororin: a chance music for social network systems) (http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/download.php/KO40001001-00002010-0075.pdf?file_id=44931) 」を修士論文として提出。同研究は、情報処理学会 第12回「Internet and Operation Technology(IOT)」研究会において学生奨励賞を受賞。 同大学院を修了後、2011年にアイティメディア株式会社に入社。営業配属を経て、2012年より@IT統括部に所属し、技術者コミュニティ支援やイベント運営、記事執筆などに携わる。2014年4月から2016年3月までねとらぼ編集部に所属。2016年4月よりITmedia ニュースに配属される。これまでの代表作は「世の中やっぱり金でした 71万円の大金を積んで誰よりも早く『iPhone 6 Plus』の使い勝手を検証してみた (http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1409/10/news139.html) 」「スケスケでまるみえじゃないですか! 人によっては透明に見えるドレスを作ってみた (http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1502/27/news152.html) 」「あの日、Twitterのくじらが出なかったもう1つの理由 (http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1401/08/news082.html) 」「ゆとり世代が問う『好きなことをやって何が悪い!』(シリーズ) (http://www.itmedia.co.jp/keywords/yutori_generation.html) 」「はじめてのAI(連載) (http://www.itmedia.co.jp/news/series/5264/) 」など。 Twitter:@tb_bot (https://twitter.com/tb_bot)

関連記事

こんなメディアも見られています

ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。

メールマガジンを配信中
メールマガジンを配信中

国内外の業界動向、AIやクラウドなどの最新技術、キャリア情報など今知りたい情報をまとめてお届けします。

いますぐご登録

本日の新着記事

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

ITmedia NEWS SNS

X @itmedia_newsをフォロー

インフォメーション

ITmediaNEWSをフォロー

あなたにおすすめの記事PR