Appleが中国にiCloud用データセンターを開設へ ユーザーのプライバシーは守られる?(1/2 ページ)
米Appleが中国政府と連携し、中国本土にデータセンターを開設することが明らかとなった。この発表を受け、中国国内においてiPhoneやiPad、Macから送信された個人データを保存する「iCloud」アカウントのセキュリティに対する懸念が広がっている。
7月12日の発表によると、このデータセンターは中国貴州省に設置され、中国政府の保有企業であるGuizhou on the Cloud Big Dataが運営を担う。Appleはこの企業と提携し、中国で新たに施行された法律への対応を図りたい考えだ。この法律は、クラウドストレージの提供業者に対し、中国本土で収集した顧客データを中国国内に設置したサーバに保存するよう義務付けている。
貴州省のデータセンターには、中国本土のAppleユーザーがiCloudアカウントにアップロードした写真や動画、文書など、各種の個人情報が保存されることになる。対象となるユーザーが国外滞在中にアップロードしたデータも、保存の対象となる。中国国外のユーザーがiCloudアカウントに保存したデータやバックアップは引き続き米国のデータセンターに保存され、いずれはデンマークのデータセンターにも保存されることになっている。
既にAmazonやMicrosoft、IBMなどの大手ITも中国政府と良好な関係を築くべく、中国本土でデータセンターを運営するための同様の契約を締結している。
だがAppleの黙従はある意味印象的だ。同社のティム・クックCEOはかねてより、ユーザーのプライバシーの保護を会社の基本理念に掲げているからだ。Appleは2016年には、銃乱射事件の容疑者が使っていたiPhoneのロック解除への協力をめぐり、裁判所命令を拒否。政府と真っ向から対立し、注目を集めた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
GMO不正アクセスの犯人サイト、ドメイン停止を確認
-
5
資さんうどん、従業員の退職理由などが外部から閲覧可能に 委託先の勤怠システムに設定不備
-
6
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
7
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
8
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
-
9
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
10
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR