動き出したKDDIの「au HOME」、Googleアシスタント連携でスマートホームが変わる?(3/3 ページ)
通信キャリアだからこそ実現できるスマートホームのカタチがある
auがIoTビジネスへ本格参戦したことで、これからたくさんのライバルが後に続いてくるだろう。「au HOMEならでは」と言えるだけの、魅力あるサービスをこれからどのようにアピールしていくのだろうか。
「まだアイデア段階ですが、1つには『auでんき』との連携を実現したいと考えています。au HOMEのスマートプラグを使えば、au HOMEとauでんきの両方のアプリで電力の消費状況がリアルタイムにモニターできるようになり、毎月の電気料金と比べながらアプリが省エネ提案を示してくれるような機能があれば便利ですよね。ほかにもauが現状ご提供しているさまざまなサービスと連携できると考えています。あとはGoogle Assistantとの連携を早くかたちにして、いま話題のスマートスピーカーでauのモバイル向け音楽配信サービスが手軽に楽しめるようなサービスも取り込める可能性があるのではないでしょうか」(渡辺氏)
au HOMEに追加発表された「セコム駆けつけサービス」(ココセコム for au HOME)も“auらしさ”にこだわったサービスの1つだ。その内容は、ドアの開閉センサーやマルチセンサーを使っているユーザーが「まさかの時」にアプリからセコムを呼んで、利用者に同行するかたちで安全確保に協力を依頼できるというもの。au HOMEの毎月490円(税別)の料金体系の中に含まれているが、セコムへの事前申込みと、サービスを利用した時に都度別料金が発生する。auでは子ども向け携帯電話「mamorino」(マモリーノ)シリーズなど、モバイル端末の頃からセコムと連携してきたノウハウを今回のau HOMEにも生かした格好だ。渡辺氏は、セコムが自社のブランドで展開しているような高度なホームセキュリティサービスには及ばないが、まさかのときの安心を手軽に感じてもらえるよう、今回のセコムとのコラボを追加したと話している。
au HOMEが走り出したことが、これから国内でのスマートホームやIoTの発展にどんな影響を及ぼすことになるのだろうか。KDDIとして市場をどのようにリードしていく考えがあるのか、渡辺氏の意気込みを聞いた。
「au HOMEは生まれたてのサービスなので、国内のスマートホームやIoTをリードするにはまだ力不足のところもありますが、1つ私が感じていることは、ついに『スマホの次の時代』が見えてくるであろう期待感です。スマホのタッチ操作はユーザーインタフェースの常識を変えて、高速データ通信サービスの進化が人々の暮らしを豊かにしてきました。これからはスマートデバイスと音声コントロール、AI(人工知能)といった技術が、3~4年先の生活をさらに大きく変えていく可能性があります。その影響は家庭の中にとどまらず、車のなど色々な生活シーンにも広がっていくはずです。ここでひと足早くau HOMEを踏み出した当社は、新しい体験価値を多くの方々にご提供すべき役目を担っていると感じています」(渡辺氏)
今年の年末から来年の初頭にかけて、AIや音声認識技術を搭載するデバイスやサービスがさらに脚光を浴びると言われている。家電機器に話しかけて操作するというインタフェースは内気な日本人の感性に向かないと指摘されることもあるが、自然な会話で違和感なく、そしてレスポンスの遅延なく家電機器を操作できれば、多くの人々の認識が意外に早く変わる可能性もある。何より、au HOMEが目指す「あんしん、便利で楽しい」デバイスやサービスが増えてくれば、スマートホームはあっという間に私たちの暮らしにとって、未来の魅力あふれる理想型になるかもしれない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
体当たりッ!スマート家電事始め
スマート家電の機能を使いこなせるようになれば、私たちの生活は豊かなものになるのだろうか? 実際の製品に可能な限り触れ、体験しながら、読者目線に立って攻略法を見つける新連載。執筆はAVライター山本敦氏。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
5
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
6
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
7
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
8
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
-
9
「自分の個人情報が漏えいした……どうすれば?」 IPAが対処法公開
-
10
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR