パナソニックの型破りな家電! 「脱臭ハンガー」誕生の秘密(4/4 ページ)
中迫氏:素材は一般的に使われているものですが、形状に工夫があります。脱臭ハンガー本体の奥行に合わせて襠(まち:ゆとりをもたせるために追加する布のこと)を設け、本体とスーツの間に隙間ができるようにし、ナノイーXが循環しやすいように工夫しました。また衣類カバーの下の部分を開けたことで、さまざまな長さの衣類に対応できます。
――モバイルバッテリーでも動かせるというのも魅力の1つですが、本体にバッテリーを積むことは考えなかったのでしょうか?
中迫氏:それも考えました。しかし、脱臭のために5時間動かそうとすると、スマートフォンを2回充電する程度のバッテリー容量が必要になり、サイズが大きく、また重くなってしまいます。やはりハンガーではなくなってしまうという意味で避けたかったので、バッテリーは採用しませんでした。
――脱臭と一緒に乾燥もできたらいいと思ったのですが、難しいですか?
中迫氏:それもあったら便利ですよね。しかし、乾燥するにはヒーターが必要で、長時間使用すると布を傷めるリスクがあります。また電気代が上がり、サイズも大きくなることも考慮して採用しませんでした。
――気になったのは、電源コードの位置です。底面の中央などにあったほうが見た目も良いと思いますが?
中迫氏:最初のプロトタイプでは下から電源コードを出していました。でも、見た目にはスマートでも、そこにコードがあることでジャケットなどをかけづらいんです。かといって、ジャケットなどを掛けた後で電源を入れようとしてコードをつなぐのがやりづらいんですよね。
――なるほど、実際の使い勝手を考えた結果なのですね。細かいところまでしっかり考えて作られていることがよく分かりました
全く初めての製品であっても、研究と検討を重ね、こだわりを持って作り込まれていた脱臭ハンガー。男女ともに使え、旅行などにも携行できる使い勝手の良い商品に仕上げられていた。衣類のケアに苦労している人はもちろん、出張の多い人なども脱臭ハンガーが1台あれば手軽に臭い対策ができそうだ。
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