“まるで実写”3DCG女子高生「Saya」、見つめると恥じらう 表情認識AIで進化
こちらが見つめると恥じらって目をそらし、笑うと彼女もはにかんだように笑顔を見せる――全て3DCGで描かれた女子高生キャラクター「Saya」が、テクノロジーイベント「South By Southwest Trade Show」(米オースティン、3月11~14日)に登場する。表情認識AI(人工知能)技術を組み合わせ、来場者の感情を推定してリアクションするまでに進化した。
Sayaは、CGアーティストの石川晃之さん、友香さん夫妻のユニット「TELYUKA」(テルユカ)が作成した架空のキャラ。2015年に夫妻がTwitterで初披露し、ネット上で「実写にしか見えない」と注目を集めた。
今回のイベントでは、4Kモニターに実物大のSayaが登場。来場者が目の前に立つと、近くのカメラが撮った顔の画像をAIがリアルタイムで分析し、感情を推定する。その結果を基にSayaが反応するという仕組みだ。
例えば、見つめると恥じらって目をそらす、大きな動きをすると「ビクッ」とする、笑顔を認識するとはにかむ――というように「本物の17歳の女子高生のようにインタラクティブな(日本人らしい)リアクションする」としている。
インタラクティブ機能は、博報堂が設計を担当。あらかじめ人間の顔写真を多数用意し、それぞれに人力で「喜んでいる顔」「悲しんでいる顔」というようにタグを付け、AIに学習させたという。
「胸がキュンとするような、彼女の世界観を見せたい」
15年の初登場時、Sayaは上半身のみで静止画だったが、16年には「振り返ってほほ笑む」ショートムービーを披露するなど進化を重ねてきた。今回は全身を描画し、来場者が等身大のSayaと対面したとき「いかに自然な描画と感じられるか」(友香さん)を目標にしたという。
友香さんは、制作を進める中で「日に日に、Sayaのしぐさに『ドキッ』とするような瞬間、不思議な魅力を感じる瞬間が出てきた」と振り返る。「私自身も、他の制作メンバーもそんなしぐさを見て癒される場面があった。胸がキュンとするような、彼女独特の世界観を見せたいと考えている」という。
「Sayaと人が対峙したとき、Sayaのどういう反応が人を心地よくひき付けるのか。研究を深める余地があると感じている」
友香さんは「まだまだ動きが乏しく、取り入れたい機能がたくさんある。今後バージョンアップしていく」とも話す。人間らしい動きや表情認識技術を生かし、将来はホームアシスタントや多言語対応のサイネージ(電子看板)への活用、介護での見守りサービスとしての展開などを視野に入れる。
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