「ユーザーに安心して利用してもらうことが最優先」 個人情報不正利用問題について、フェイスブックジャパン
フェイスブックジャパンの長谷川晋社長は5月18日、3月に明らかになった英Cambridge Analytica(ケンブリッジ・アナリティカ)によるFacebook情報の不正利用問題について改めて説明し、謝罪した。
不正利用された個人情報は、ケンブリッジ大学のアレクサンドル・コーガン氏(心理学教授)が開発したFacebookアプリでユーザーの許可を得て収集されたものだったが、コーガン氏がFacebookのポリシーに反して第三者へ売却したという。
長谷川氏の説明によれば、コーガン氏がアプリを開発したのは2013年のこと。当時のFacebookの規約に基づいたもので「アプリをダウンロードし使用する本人だけでなく、その友人も含めてデータが提供されていた」という。
14年からFacebookはこうしたアプリに対するデータの提供を制限していたが、15年に英紙「Guardian」が「政治キャンペーン目的でFacebook上の利用者をターゲットとした情報の不正使用があった」と報道。Facebookはコーガン氏のアプリをFacebookから削除し、コーガン氏とデータ提供を受けた関係者へ不正に取得した情報が完全に削除されたことを証明するよう求め、証明書類を受け取ったという。
しかし18年3月に「実は消去していなかったのではないかという可能性が浮上したため、改めて原因を究明中」(長谷川氏)という。
こうした不正利用の再発の防止のためFacebookでは(1)アプリの利用実態調査、(2)データ不正使用の影響を受けたユーザーへの通知、(3)過去3カ月以内にアクセスのないアプリのアクセス無効化、(4)Facebookログインデータを制限する、(5)ユーザーへアプリの設定・管理を奨励する、(6)脆弱性発見・報告の仕組みを整備する―――などの対策を行っているという。
「ユーザーの目に見える部分でも、Facebook内のプライバシーセンターの新設やサービス規約のアップデートなど、変わってきている部分がいろいろある」(長谷川氏)
また、3月に終了を発表したターゲティング広告サービス「パートナーカテゴリ」については、「ユーザーから見た時、Facebookに提供していないデータを元に広告を配信されるのが、ユーザーにとって良いことなのか分からないため廃止した」(長谷川氏)と説明。
さらにユーザーが利用するWebサイトやアプリがFacebookと情報を共有しているかを確認したり、共有された情報を消去したりできるようにする「履歴のクリア」機能を数カ月以内に実装する予定としている。
「日本のユーザーに不正利用の影響があるかは注視すべきだと考えている。ユーザーに安心、安全に利用してもらうことが最優先事項。まずはユーザー目線で進めることで、広告主へも貢献できると考えている」(長谷川氏)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
4
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
-
5
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
6
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
7
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
-
8
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
9
「若手はAI使うな」は“老害”なのか? 新人教育で「AI禁止」した企業の1年後
-
10
グッスマに不正アクセス、公式EC閉鎖 会員の住所や注文履歴など漏えいか 再開目処立たず
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR