Google、AI倫理諮問委員会「ATEAC」解散 メンバーに問題ありとの反対を受け
米Googleは、3月末に立ち上げたばかりのAI倫理諮問委員会ATEAC(Advanced Technology External Advisory Council)」を解散する。米Voxが4月4日(現地時間)、Googleの広報担当者の声明文に基づいてそう報じた。
Googleは声明文で「現状では、ATEACは我々が望むようには機能しないことが明らかになった。われわれは諮問委員会を終わらせ、白紙に戻す。今後とも、AIが提起する重要な問題についての取り組みに責任を持っていく。そして、この問題について外部の意見を得るための他の方法を模索する」としている。
ATEACは、GoogleのAI倫理原則「AI Princibles」についてサポートする8人の外部専門家で構成する諮問委員会になるはずだった。この委員会は2019年に4回の会議を行うことになっていた。
メンバーの1人、ケイ・コールズ・ジェームズ氏は、保守系シンクタンクHeritage Foundationの所長。反LGBTQ的なツイートを繰り返す同氏について、Googleの従業員有志が4月1日、除名を求める署名運動を開始し、本稿執筆現在2300人以上が署名した。
ATEACメンバーに選ばれた英バース大学のジョアンナ・ブライソン教授もジェームズ氏がメンバーであることについて、やや懐疑的だとツイートした。
また、ダイアン・ギブンス氏はドローン企業Trumbull UnmannedのCEOで、同社はかつて、米軍のためのドローンを手掛けたことがある。同氏についても、メンバーにすることに対して疑念が提示されていた。
メンバーに選ばれた米カーネギーメロン大学のアレッサンドロ・アクイスティ教授は、「この委員会は自分にとって適切ではない」として辞退するとツイートした。
英オックスフォード大学のルチアーノ・フロリディ教授もFacebookでメンバーについて疑問を呈した。
Voxのケスリー・パイパー記者は「Googleのような大手にとって倫理とガバナンスは副次的な問題ではありえない。同社の課題への取り組みは厳しい精査の下に置かれることになる」と記した。
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