迷惑bot事件簿
1日数万通のスパムメール……狙われた「問い合わせフォーム」 「想定外」だったbot攻撃の広がり(3/3 ページ)
諦めかけた迷惑bot対策に挑む
今回取り上げた事例は、botによってビジネスリスクが生じていると企業の各担当者がうすうす気付いて悩んではいたが、「対策は不可能」「botには勝てない」と半ば諦めかけていたケースが多い。
だが、諦めるのはまだ早い。「この数年ずっとbotに負け続けたが、今回の導入した対策で、ようやく勝つことができた」――この連載でも取り上げた、チケットを買い占めるbotの撲滅に成功したイープラスの担当者が、アカマイのイベントで語った言葉だ(関連記事:チケット購入アクセス「9割がbot」→“殲滅”へ イープラスの激闘を振り返る)。
まずはサイトが受けているbotの実態を、検知ツールの無償トライアルなどを利用して可視化することが、隠れたリスクに向き合う第一歩になるだろう。
企業内の部門間連携も重要になる。botの引き起こす問題は、必ずしもサイバー攻撃とは言い切れない。このため、これまでIT部門が主導してきたサイバーセキュリティ対策の枠組みを超えて、ビジネス面で実被害を受ける事業部門や、ブランドを預かるマーケティングなどの部門がそれぞれ当事者意識をもって連携し、諦めていた課題に向き合うことが対策のカギとなる。
幸い、デジタルトランスフォーメーション(ビジネスのデジタル変革)の機運の高まりで、こうした部門を越えた連携は各所で始まっている。bot対策はこうしたデジタル変革を成功に導く上でも、欠くことができない検討要素になるはずだ。
次回は、botによる不正ログインの業種別の実態を、あらためて最新の分析データから明らかにしていく予定だ。
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迷惑bot事件簿
さまざまなタスクを自動化でき、しかも人間より早く処理できるbot。企業にとって良性のbotが活躍する一方、チケットを買い占めるbot、アカウントを不正に乗っ取るbot、アンケートフォームを“荒らす”botなど悪性のbotの被害も相次いでいる。社会や企業、利用者にさまざまな影響を及ぼすbotによる、決して笑い事では済まない迷惑行為の実態を、業界別の事例と対策で解説する。
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