「ゲーム感覚で毎日3万円稼げる」とうたい金銭要求、アプリ「Tech Box」に消費者庁が注意喚起 「開発者の南栄作」も「架空の人物」
「ゲーム感覚で毎日3万円稼げる次世代の複合型アプリTech Boxを利用できる」などとうたい、「入会費用」などとかたって多額の金銭を支払わせていたとして、消費者庁はこのほど、「CCS」という名の事業者について注意喚起を行った。アプリの開発者をうたう「南栄作」も、CCS代表が演じた架空の人物だったという。CCSは廃業すると述べ、Webサイトは3月までに閉鎖したが、5月6日時点で登記は残っているという。
消費者庁によると同社は、「ゲーム感覚で毎日3万円稼げる次世代の複合型アプリTech Box」「0円から始めて1年後1080万円完全保証」といった広告をSNSなどに掲載し、自社サイトに誘導。メールアドレスを入力したユーザーに対して「【Tech Frontier】南栄作のLINEアカウントを友だち登録すれば『Tech Box無料アプリ』をプレゼントする」というメッセージを送る。
「Tech Box」とは、同一の仮想通貨について、取引所間で価格差が生じた時に通知するアプリで、「通知のタイミングで取引するだけで毎日最低3万円の収益を確実に得られる」などと説明。南栄作のアカウントを友だち登録すれば利用できる無料版は、7つの取引所に口座が開設されているかのような状態になっており、アプリが点滅したタイミングでタップすれば、「取引が完了して収益が確定した」とされ、収益を得たかのような疑似体験ができるという。
さらに、「有料会員になれば本番環境アプリをプレゼント」するとし、入会費用として9万8000円の支払いを求める。9万8000円支払うと本番アプリがダウンロードできるが、点滅した取引所をタップしても取引は完了せず、その取引所への接続が試みられるだけ。自分で一部の口座を開設してもタップでは取引できず、点滅の都度その取引所に接続して、手動で取引する必要があるという。また、7つの取引所の多くは口座開設の新規募集をしていなかったという報告もある。
本番アプリの利用者は、使用法についてCCSに電話相談するよう促されるが、電話では新たに「Tech ROID3.0」というアプリについて、「何もせず、2週間に一度確認するだけで1日15万円稼げる」「49万8000円のところ10万円でいい」などと勧誘。だが、代金を支払ってもダウンロードすらできなかったり、10万円で合意したはずが49万8000円で決済された――といった事例も報告されているという。
消費者庁は「仮想通貨取引の性質に鑑みても、これらのアプリが、CCSがうたうような確実な収益を得る仕組みにはなっていない」「確実な収益を上げた実績の存在は確認できていない」と説明。「簡単に稼げる」といった広告を見ても、「まずは疑い、甘い言葉に決してだまされないで」と呼び掛けている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
3
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
4
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
5
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
6
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
7
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
8
「あ、その情報メモしたい!」を叶えるワイヤレスイヤフォン、Nothing「Ear (3a)」
-
9
有識者はGoogleやX、Meta、ドワンゴを名指しで批判……総務省、偽広告や誹謗中傷に発信・拡散前の対策求める
-
10
「痺れるほどにミスを繰り返す」Gemini 3.6 Flashは変わった? 公開から1週間、当初のおバカ回答を今検証する
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR