オンラインで完結する名刺交換サービス、Sansanが6月開始へ Web会議の相手とスムーズにあいさつ
Sansanは3月11日、クラウド型名刺管理サービス「Sansan」に、Web上で名刺交換できる機能を追加すると発表した。ユーザーが自身の名刺をスキャンすると、デジタル版の名刺が生成され、メールやチャットなどで送り合えるようにする。法人ユーザーであれば追加料金は不要。リリースは6月の予定。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、企業をまたいだ会議や商談がオンラインミーティングに移行していることを踏まえた施策。Web会議における名刺交換のプロセスが確立されていないことに着目し、年内にリリース予定だった計画を前倒ししたという。
同機能のリリース後、Sansanユーザーは、自身のデジタル名刺にアクセスできるURLをアプリ上で発行し、メッセージ機能などを使って他者に送れる。URLは複数人に同時送信でき、Sansanを使っていない人へも送信できるという。
URLを受け取った側は、タップして送り手の名刺情報を閲覧し、電話帳アプリに保存したり、Sansan上に登録したりできる。
名刺情報を送り返す場合の操作方法は、Sansanの利用の有無によって異なる。既存ユーザーは、送り手と同様の操作でURLを発行・送信できる。非ユーザーは、届いたURLをタップした際に表示されるQRコードを読み取ると、専用の名刺撮影画面が起動し、名刺の撮影・送信が可能になる。
Sansanは同機能の提供を通じて、「ビジネスパーソンがデジタル版の名刺をアプリ内で発行し、Web上で交換する」という文化を醸成したい考えだ。時期のめどは未定だが、シェアの高いWeb会議ツール「Zoom」やチャットツール「Slack」との連携も検討するという。
Sansanの寺田親弘社長は、11日に開いた記者発表会で「オフラインでの名刺交換の際は、企業名、部署、役職だけでなく、『すてきな名刺だ』『感じのいい人だ』といった情報を無意識にやりとりしている。そうした体験をオンラインでも実現したい」と期待を語った。
パートナー企業のデータと連携する「Sansan Plus」
Sansanは同日、パートナー企業と連携し、名刺情報に基づくさまざまなデータを連携できる「Sansan Plus」も発表。名刺管理サービスSanSanのオプション機能として、3月から順次サービスを提供する。
主なパートナー企業は、セールスフォース・ドットコム、帝国データバンク、アクセンチュアなど。ユーザーは顧客管理ツールの「Salesforce」に保存された商談情報をSansan上で確認したり、帝国データバンクが持つ企業の与信情報や取引先情報などをSansan上で閲覧したりできるようになるという。
アクセンチュアは、Sansanと他社ツールを効果的に組み合わせ、企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)を進める方法をコンサルティングするとしている。
Sansanの寺田社長は「今後はSansanを、名刺を検索するサービスから、名刺で(他の情報を)検索するサービスに変えていきたい」と意気込んだ。
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