3Dプリンタ買っちゃいました
FDM方式の3Dプリンタを1週間使ってみた そして等身大へ(3/3 ページ)
さらに大きく
220×220×250mmの印刷が可能なEnder-3 V2なら、さらに大きなサイズの胸像が作れるはず、とこちらも試した。Ender-3に付属する無料のスライサーソフト「Ultimaker Cura」でも同じ胸像データをインポート。
まずは高さ30mmの小さいサイズでテストプリントしてみる。なぜ小さいサイズで試すかというと、人体のように複雑な形状の3Dオブジェクトの場合、スライサーソフトによっては部分的にちゃんと出力してくれないものがあるからだ。スライサー側でオブジェクトの不具合を修復してくれる場合もあるが、Ender-3 V2とCuraの組み合わせでは何度か失敗しているので用心しておきたい。
テストプリントがうまくいったので、次は本番。Ender-3 V2でプリントできる最大サイズで印刷してみた。これには33時間1分を要した。1日と9時間。それだけ長い間、連続稼働するメカが3万円以下で買えるというのもまた驚嘆だ。
使ったフィラメントが半透明のものだったこともあり、インフィルと呼ばれる内部構造がしっかり見えてしまっているが、それでも出来栄えは美しい。大きさは2分の1くらいだろうか。このくらいのサイズになるとFDM方式特有の積層痕は誤差の範囲で、触った感じもつるつるしていて違和感はない。むしろ神々しい印象を受けるのだが、この異質とも思える外骨格の胸像を見ると、妻が高校生の頃に読んでいたという、フィリップ・ホセ・ファーマーのSF小説『恋人たち』の感想を語り合ったことを思い出す。
最大サイズ500×500×500mmくらいの3Dプリンタがあれば肩幅くらいまでは印刷可能なので、数回の分割出力で全身像を具現化できるかもしれない。
コンシューマー機では、Crealityの「CR 10 S5」という809ドルの製品がちょうどそのサイズのプリントができるのだが、残念ながら販売終了となっている。CR 10 S5は2年前の製品で、マザーボードとかディスプレイが古い世代なので、その後継機がそろそろ出てもいい頃。スペックだけならAmazon.co.jpにもそのくらいの価格で出力できる製品があるのだが、評価はいまひとつ。
この製品レンジには、まだ価格破壊の波が訪れていないようだ。気長に待つとするか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
3Dプリンタ買っちゃいました
3Dプリンタを買ってしまった素人が悪戦苦闘しながら立体造形生活を楽しむ様子をお届けします。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
6
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
7
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR