30分後のゲリラ豪雨予測、首都圏で実証実験
理化学研究所(理研)は8月25日、最新の気象レーダーとスーパーコンピュータを使い、30秒ごとに30分後までのゲリラ豪雨を予測する“超高速降水予報システム”の実証実験を首都圏で始めると発表した。予報は25日午後2時から理研のWebサイト「理研天気予報研究」とエムティーアイのスマートフォンアプリ「3D雨雲ウォッチ」(iOS、Android)で公開する。
ゲリラ豪雨は、わずか数分の間に積乱雲が発生し、急激に発達するため、現在の天気予報では予測が難しい。理研の三好建正チームリーダー(計算科学研究センターデータ同化研究チーム)ら7つの企業や研究機関が参画する共同研究チームは、2016年にスーパーコンピュータ「京」とフェーズドアレイ気象レーダー(PAWR)を用い、「解像度100mで30秒ごとに更新する30分後までの天気予報」という桁違いに細かく高速な「ゲリラ豪雨予測手法」を開発。しかし、当時は30秒以内に完了しなければならない計算におよそ10分かかり、リアルタイムに動作できなかったという。
京は19年8月にシャットダウンしたが、研究チームは筑波大学と東京大学が共同運営するスーパーコンピュータ「Oakforest-PACs」にシステム全体を移植。17年に情報通信研究機構がさいたま市に設置した最新気象レーダー「マルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダー」(MP-PAWR)が30秒ごとに送り出す雨雲データを取り込み、リアルタイムに処理する予報システムを構築した。「これまでの天気予報と比べて桁違いに速い更新により、わずか数分で急激に発達するゲリラ豪雨を予測できる」。
予報を理研のWebサイトとスマホアプリで公開するのは9月5日まで。今後は実験の結果を分析、検証して実用化を加速するとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
2
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
3
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
4
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
5
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
6
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
7
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
8
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
9
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
10
「あ、その情報メモしたい!」を叶えるワイヤレスイヤフォン、Nothing「Ear (3a)」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR