AIは“イケてる”ファッションを作れるか 「ダサいたま」の汚名返上? さいたま市とNECの挑戦(1/3 ページ)
まずは次の画像を見てほしい。向かって左のモデルはタートルネックでボリュームのあるトップスと、ピンクのグラデーションのような模様のパンツをはいている。右のモデルは腕の片方や腹部の生地が一部切れたトップスと、オレンジに黒い模様が入ったスカートを着ている。
実はこの2つ、いずれもNECが開発したAI「NEC the WISE」が“カッコいい”と判定したトップスとボトムスの画像を基に本物の服を仕立てたもの。実物は10月から11月まで埼玉県さいたま市で開催された「さいたま国際芸術祭2020」内で、パリコレもとい「さいたまコレクション」として展示された。
ファッションの良さを定量的に測るのは難しい。「カッコいい」の他にも「かわいい」「ダサい」など尺度はいくつもあり、結局ファッションに対するイメージは個人の感性に委ねられ、主観的になる場合が少なくない。
そんな主観的になりやすいファッションの基準において、AIが“カッコいい”“ダサい”を定義する仕組みをどのように作ったのか? プロジェクトメンバーに聞いた。
“ダサいたま”の地からコレクションを
アート作品の展示や音楽アーティストの公演などが行われるさいたま国際芸術祭。さいたま市を始めとする実行委員会が中心となって、2016年に初開催。今年で2回目だ。
同芸術祭において先端技術を活用したプロジェクトを検討する際、AIを活用した取り組みができないかという案が浮上。市の吉田英嗣さん(さいたま国際芸術祭実行委員会事務局)は「AIを使ったデジタルアート展などを他社と共同で開催していたNECに、一緒にやろうと声を掛けました」と話す。
ファッションをテーマとした理由は「さいたまは“ダサいたま”と称されることもありますが、AIを活用したファッションプロジェクトを行うことで、こうしたネガティブな印象をひっくり返したいと思いました」と同芸術祭のキュレーターを務めた電通の浜谷辰彦さんは振り返る。「『ファッション不毛の地』ともいえる場所から“コレクション”を発信することに意味があると思いました」(浜谷さん)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
2
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
3
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
4
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
-
5
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
6
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
7
藤井風のリサイタル、公式サイトがインターネット老人会すぎると話題 公民館のチラシみたいだけど東京ドーム開催
-
8
松本デジタル相、24.6万件漏えい可能性について説明 「既知の脆弱性を対応前に悪用」
-
9
「iPhone Duo」純正ケース話題、「面白いけど高い」……1万4800円と2万4800円
-
10
「ランジェリーパープルじゃない」「買おうと思ってたのに」 iPhone 18 Pro/Pro Maxの色に落胆の声
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR