無調整でもほぼ人間 AI歌声合成ソフト「CeVIO AI」の実力(2/3 ページ)
キャラごとの挙動や癖もかなり違う
CeVIO AIは深層学習技術を取り入れたことで人間らしさを向上させている。13年リリースの無料版「CeVIO Creative Studio Free」とCeVIO AIの音声を比べてみた。
13年当時から、ニコニコ動画などでは「聞き取りやすい」「何もしてないのに上手」と話題になっていた。AIになる前のCeVIOは、しゃくりのような派手な歌唱表現はそれほど入らず、比較的楽譜に忠実な歌い方をする。CeVIO AIは、キャラにもよるが楽譜に縛られずに歌う印象だ。その分、キャラごとの挙動や癖もかなり違う。
1月29日発売の「結月ゆかり 麗」は楽譜通りに滑らかに歌う。2月12日に発売する「東北きりたん」や春発売予定の「さとうささら」は、歌唱表現をかなり積極的に入れる。声質や声色の違いだけでなく、表現の方向性が全体的に異なるため、同じ曲を歌わせても印象が変わってくる。
大浦代表によると、CeVIO AIの音源は、制作の段階で人間に近づけることも、完全に正確に歌う機械的なモデルにもできるという。人間は楽譜に忠実に歌うわけではないため、人間に寄せるとある意味で音痴になり、正確にすると機械っぽくなる。どちらにも需要はあるため、パートナー企業とすりあわせを行いながら、バランスを調整しているという。
この挙動の違いによって、キャラごとに入力する楽譜の作り方も変わってくる。結月ゆかり 麗は「あーあー」と母音が連続するときに続けて滑らかに歌うが、さとうささらは「あーっあー」のように都度区切るように歌う。滑らかに歌わせるためには、音楽記号「スラー」を適用する必要がある。キャラの癖を理解して、人間が最適な入力を与えれば、その力を十分に引き出せる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
2
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
3
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
-
4
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
5
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
6
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
7
藤井風のリサイタル、公式サイトがインターネット老人会すぎると話題 公民館のチラシみたいだけど東京ドーム開催
-
8
「ランジェリーパープルじゃない」「買おうと思ってたのに」 iPhone 18 Pro/Pro Maxの色に落胆の声
-
9
「iPhone Duo」純正ケース話題、「面白いけど高い」……1万4800円と2万4800円
-
10
デジタル庁に不正アクセス、個人情報24.6万件漏えいか 各府省庁の職員情報など
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR