デジタル・イエスタデイワンスモア計画
「真のマルチタスク」を実現した「2画面スマートフォン」のこれから(2/6 ページ)
「2画面+α」にとどまっていた第1世代の2画面スマートフォン
当然のことながら筆者もMEDIAS Wを発売日購入して愛用していたが、今振り返るとコンセプトは魅力的だったものの、せっかくの2画面なのに実際に得られる体験としてはいまひとつ物足りなかった。
その最大の理由は、2画面利用時に利用できるアプリが制限されていたことにある。MEDIAS Wではメイン画面に通常通りアプリを利用できるが、もう1つのサブ画面は「Utility Apps」という独自実装のミニアプリに限定されており、2画面それぞれに好きなアプリを表示できるという仕様ではなかったからだ。
せっかくディスプレイを2つ搭載するにもかかわらず、動作としては「1画面+α」という体験にとどまっていた、というのが正直な感想だ。
NECカシオの携帯電話事業撤退とともに2画面スマートフォンはしばらく途絶えることになるが、MEDIAS Wから5年後の2018年にはNTTドコモからZTEの2画面スマートフォン「M」が発売される。こちらも形状としてはMEDIAS Wと同様ディスプレイを外側に配しており、2画面や大画面、同画面で利用できる点も共通だ。
Mの2画面表示はAndroidの「マルチウィンドウ」に準じているため、2画面で表示できるのはマルチウィンドウ対応のアプリのみ。独自アプリ限定だったMEDIAS Wに比べると使えるアプリは広がったものの、全てのアプリが利用できるわけではない。また、マルチウィンドウ自体は1画面のAndroidでも利用できるため、せっかくの2画面も「より広く使える1画面」に近かった。
2つのディスプレイを搭載し、大画面や2画面、同画面など多彩なモードを搭載するが、2画面の動作自体は「1画面+α」にとどまっていたのがこれら端末の共通点だ。本記事ではこの端末を便宜的に2画面スマートフォンの第1世代と位置付けたい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
デジタル・イエスタデイワンスモア計画
当時としては早すぎた、もしくは理解されなかった過去の製品やサービスを取り上げつつ、今の時代にそれがどう生きているのか、今ならどんな使われ方があるのかという可能性を、温故知新で考えてみます。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
5
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
6
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
7
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
-
8
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
9
「自分の個人情報が漏えいした……どうすれば?」 IPAが対処法公開
-
10
IPO目論見書に「AIは人類の存亡リスク」「コードの9割はClaude製」 Anthropicが示した規格外の見立て
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR