観客1万人がマスクを着ければ新規感染者は1桁? スパコン「富岳」で五輪観戦をシミュレーション
文部科学省は7月6日、東京オリンピック・パラリンピックの競技会場である新国立競技場での新型コロナの感染リスクについて、理化学研究所(理研)のスーパーコンピュータ「富岳」を使った飛沫感染のシミュレーション結果を発表した。マスクを着用した観客1万人が競技を4時間観戦した場合の感染リスクは、最悪のケースでも5人以下という。
理研は東京都内の市中感染率を約0.1%と仮定し、国立競技場の1階席に観客が隙間なく着席するケース、空席ありで着席するケースそれぞれに、風向きの前後を考慮した4パターンで試算した。
その結果、観客が間を空けて座り、競技場の設計通りに後方から風が吹く場合に、新規感染者は限りなく0に近くなる一方、密に着席し、前方から風が吹いた場合は全観客に対し4.7人の新規感染者が出るという。ただし、観客がマスクをしなかった場合のシミュレーション結果について文科省は公表していない。
萩生田光一文科相は6日の会見で「観客がマスクを着用しない場合は感染リスクが高まるが、一般的には観客にはマスクを着用してもらうし、一定程度間隔を空けて座ってもらうという前提なので、国立競技場に限っては限りなく感染リスクを下がられることが科学的に証明できた」と話した。
大会の開催に向けては、観客数に関する議論が佳境を迎えている。萩生田大臣は無観客開催に関する報道陣の問いに「専門家が言うように国立競技場内でのクラスタ発生のリスクはないと科学的に証明されたが、一定程度の人員が集まるとその前後で人流が発生する。仮に観客を入れるということになればゲートを絞って時間差で入場してもらうことも組織委員会がシミュレーションしていると思う。方向性は(組織委員会や東京都などを交えた)5者協議の結果を待ちたい」と述べるにとどめた。
文科省によると、国立競技場は客席に設置したファンから場内に風を送り込み、競技フィールドの上昇気流を使って空気を循環させる仕組みを採用しているという。大会のメイン会場の一つである国立競技場では、開閉会式の他に、サッカーや陸上のトラック競技を実施予定。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
2
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
3
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
4
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
-
5
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
6
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
7
藤井風のリサイタル、公式サイトがインターネット老人会すぎると話題 公民館のチラシみたいだけど東京ドーム開催
-
8
「iPhone Duo」純正ケース話題、「面白いけど高い」……1万4800円と2万4800円
-
9
松本デジタル相、24.6万件漏えい可能性について説明 「既知の脆弱性を対応前に悪用」
-
10
デジタル庁に不正アクセス、個人情報24.6万件漏えいか 各府省庁の職員情報など
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR