保険証の代わりにマイナンバーカードで受診、病院で「マイナ受付」はじまる(1/2 ページ)
初の「デジタルの日」を迎えた10月10日、デジタル庁と厚生労働省は「マイナンバーカードの保険証利用(オンライン資格確認サービス)」を東京・虎の門病院にて報道機関向けに公開した。保険証の代わりにマイナンバーカードで身分証明ができるようになる他、過去の受診履歴も参照できる。両省庁は「マイナ受付」として国民に周知する方針だ。
オンライン資格確認サービスは、マイナンバーカードで健康保険への加入を確認する仕組みだ。これまでは病院や薬局の窓口で健康保険証を見せていたが、マイナンバーカードをかざすだけで確認できるようになる。ただし、マイナンバーカードの保険証利用の運用開始後も、従来通り、保険証を提示して診療を受けられる。
スムーズに使えることがメリット
この仕組みの一番のメリットは、来院時の保険証確認がスムーズな点といえる。使い方はシンプルだ。医療機関の受付にある端末にマイナンバーカードを置いて、端末のカメラで顔認証して本人確認する。病院の受付でマイナンバーカードや保険証を提示する必要はない。
ただし、最初に利用する前に、あらかじめ保険証とマイナンバーカードをひもづける必要がある。ひもづけはスマートフォンのマイナポータルアプリや医療機関の端末で受け付ける。転職などで保険者が変わったとしても、マイナンバーカードとのひもづけはそのまま維持される。
また、これまで限度額以上の医療費については受診者が一時的に立て替える必要があったが、マイナンバーカードでの資格確認により立て替えは不要となる。確定申告での医療費控除も、マイナンバーカードとの連携で情報が自動登録される。
医療機関では、受診者の入力が自動化されるため、事務負担の削減につながる。加えて、過去に処方された医薬品の情報や、メタボリックシンドローム症候群に関連する特定健診情報を照会する機能もあり、より適切な診療の提供につなげられる。
将来的には、手術、移植、透析の受診履歴や、過去に受診した医療機関名などの情報照会も可能とする他、電子処方箋との連携も実施する見込みだ。
この仕組みは現在、プレ運用として一部の病院、歯科医院、薬局で提供しているが、20日から本格運用に切り替える。対応する医療機関は順次拡大する予定。
10日の報道公開でデモンストレーションした、デジタル庁の牧島かれん大臣は「これまで国民の皆さんには、『マイナンバーカードはどこで使えるのか』とご質問を受けることが多かった。保険証との一体化によって、皆さんがマイナンバーカードを持って良かったと実感いただけるのではないか」と発言した。
厚生労働省の後藤茂之大臣は「非常に手軽に手続きができる仕組み。高齢者も含めて、国民の皆さんに馴染んでいく制度なのではないか」とコメントした。
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