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3Dプリントしたゼラチンをゲームコントローラーで操作 破損しても5回まで再印刷可能(2/2 ページ)

 印刷したハイドロゲルを応用するために、3チャンネル持つ空気圧駆動型アクチュエータ(直径16.6mm、高さ60mm)を3Dプリントした。このアクチュエータをハイドロゲルに装着することで、個別に膨らまし曲げなどの変形を可能にする。最大74度の曲げ角度で全方位運動を実証した。

 さらに研究チームは、ハイドロゲルインクを使って光導波路センサーを3Dプリントした。この光導波路センサーを先ほどの空気圧駆動型アクチュエータと組み合わせることで、曲げ方向のセンシングや触覚のセンシングを可能にする。ハイドロゲルの方向や曲げ率の計測、触れられた感触の検出、タッチインタラクションができるようになる。

印刷したゼラチンベースの光導波路。赤色LEDを透過する
円柱のハイドロゲルの上からアクチュエータを被せ、その上に導波管センサーを装着する。下に3種のLED光源を配置する

 これらの性能を評価するため、3本の光導波路センサーからなる6つのボタンを持つ、ビデオゲーム型コントローラーパッドを製作した。ボタンが押されると検知し、左、右、上、下、A、Bと識別した上で、あらかじめ定義された動作パターンをハイドロゲルにリアルタイムで実行できる。全て1秒未満の応答時間での制御に成功した。

ゲーム用コントローラーでハイドロゲルを制御している様子

 空気圧駆動型アクチュエータと光導波路センサーを含めたハイドロゲルは、全ての材料において生分解性を保持しており、水に浸すと全て膨潤して溶解する。再印刷しない場合は、堆肥で完全に生分解できる。

リサイクルと生分解性の循環図

Source and Image Credits: A. Heiden, D. Preninger, L. Lehner, M. Baumgartner, M. Drack, E. Woritzka, D. Schiller, R. Gerstmayr, F. Hartmann, and M. Kaltenbrunner “3D printing of resilient biogels for omnidirectional and exteroceptive soft actuators” SCIENCE ROBOTICS. 2 Feb 2022, Vol 7, Issue 63. DOI: 10.1126/scirobotics.abk2119

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この記事の著者

山下裕毅
山下裕毅

2014年から幅広い分野の研究論文をピックアップして解説しているメディア「Seamless」(シームレス)を主宰している。

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