シリコンバレーから見た風景

Blockの「Cash App」で体験する、日本がまだ知らないP2Pペイメント 根性バーガーから広がった未知の世界(2/5 ページ)

Cash AppはP2Pペイメントアプリ

 気になったのでCash Appについて調べてみると、Squareが開発してきた個人間の送金に利用するP2Pペイメントアプリということが分かりました。Square Cashとして2013年に登場しているのでかなり長い歴史があります。

 シリコンバレーではPayPal傘下の「Venmo」が人気がとても高く、私も友人と食事をしたときや個人間で不用品を売買した時のお金の精算に利用してきました。今までVenmoで困ることがなかったので、Cash Appの存在を知りませんでした。Venmoと並ぶP2Pペイメントアプリだそうです。

 早速iPhoneにインストールしてみました。メイン画面はシンプルで、指定した金額を請求したり支払いできるようになっています。仮想通貨にも対応していて、アプリから簡単にビットコインを購入し送金することも可能です。さらには株の売買ができたり、無料でタックスリターン(米国版の確定申告)できたりとお金に関わるいろいろな機能が詰まったアプリです。

photo Cash AppのUI。USドル以外にビットコインにも対応

店舗でCash App Payを使ってみた

 さらに調べていくと、2021年9月にSquareの決済システムとCash Appが連携するようになったことが分かりました。

 「Cash App Pay」という名称で、Squareの決済端末やWebサイトでCash Appを使ったQRコードでの支払いが可能になったそうです。前にKonjoe BurgerのWebサイトで見かけたのはまさにこれでした。日本ではQRコード決済が普及していますが、米国では最近ようやく見かけるようになったところなので珍しいです。

 Konjoe Burgerの店舗で使ってみました。

 ハンバーガーとポテトを注文するとSquareの決済端末の右側にCash App PayのQRコードが自動で表示されました。店員にこのQRコードを使ってCash Appで支払いたいと言ってみたのですが、よく分からないそうです。試しにiPhoneのカメラを向けるとQRコードを認識したので、それをタップしたら一瞬で決済が完了しました。QRコードをスキャンするためにカメラまたはCash Appのアプリを起動する必要はありますが、1回のタップで決済が完了するのは簡単かつ素早くて良いですね。

photo Cash Appに対応したSquare決済端末。QRコードが目立つ

 既存のSquare決済端末でもソフトウェアをアップデートするだけでこのCash App Payに対応できる模様。先日サンフランシスコのカフェでも対応しているのを見かけました。徐々に利用できる店舗が増えてきているようです。

 画面の3分の1くらい使ってQRコードとともにCash Appのロゴが出てくるので目立ちます。これを見てCash Appを使い始める人が増えるのを狙っているのでしょう。競合のVenmoはどんな手を打ってくるのでしょうか。

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シリコンバレーでIT企業に勤務する五島正浩さんによる現地トレンドリポート。

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五島正浩
五島正浩

シリコンバレーのIT企業に勤務するビジネスパースン。現地から最新のトレンドを発信します。

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