記録的な円安でも「iPhone 14」は売れるのか(2/3 ページ)
長くなるスマホの買い替えサイクル
今は昔よりもスマホの買い替えサイクルが長くなっている。日本の場合でも概ね3年以上/4年近くが多い。5年以上前は2年以内がもっと多かったはずだ。これは世界的な傾向である。その中で「去年のモデルとの差異」を考えると幅は小さくなるが、2年から3年前のモデルと比較して考えると、そこまで進化の幅は小さくない。
その中で基盤技術をどう進化させ、長期的ロードマップの中に位置付けるかが重要になる。
特徴的な要素が、iPhone 14/Proシリーズに搭載された写真撮影のコアエンジンである「Photonic Engine」だ。
これはハードウェアで搭載されたものではなく、iOS内にソフトウエアとして実装されたものである。ということは、OSのアップデートでiPhone 13などの過去機種にも実装できそうに思える。
だが、アップルによれば「その対応はない」という。
Photonic Engineはソフトなのだが、iPhone内での写真撮影のパイプラインを全て見直して作り直したものだという。そのため、単純にプロセッサーだけが関与するわけではなく、センサーやイメージ・シグナル・プロセッサー(ISP)など、iPhoneが搭載しているハードウエアに特化した作りになっているという。iPhone 13のために用意するには、iPhone 13のハードに合わせてインテグレーションし直す必要があるようだ。
すなわちアップルは、ハードと同じようにソフト側のエンジンについても並行して刷新し、今後のiPhoneで使うつもりなのだろう。
スマホが普及しきった今、買い替え需要は一定の数量・サイクルで回る。その中で「以前iPhoneを選んだ人が次も選ぶ」と、機能が自然と良くなっている形を志向しているのではないか……。
筆者はそんなふうに考えている。
ただ、その中で重要なのは「次にもiPhoneを選んでもらう理由」だ。価格が高くなり「もっと安いものでいい」と思われると、アップルとしては困ってしまう。
今回、日本を含めた他国は「ドル高」の影響から売価は上がっているアメリカの販売価格は去年からほぼスライドした形になった。インフレやパーツ高騰の影響もあるので、アメリカ市場向けといえども価格維持は厳しかったかもしれないが、アップルとしてもそこは死守したかったのだろう。
香港の調査会社Counterpointの調べによると、アメリカ市場でのアップルのシェアは安定的に高く、400ドル以上の「プレミアムスマートフォン」市場では、1000ドル以上の製品シェアが高まる傾向にあるという。このデータを合わせて考えると、アメリカ市場でのiPhoneは強くなっている、と考えられる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
5
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
6
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
7
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
-
8
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
9
IPO目論見書に「AIは人類の存亡リスク」「コードの9割はClaude製」 Anthropicが示した規格外の見立て
-
10
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR