新チップ「Apple H2」に異例のストラップホール 新型「AirPods Pro」を深掘りする(1/3 ページ)
アップル製品の真価は、背後にある深い技術力と、それを感じさせない自然な使い心地にある。AirPodsがこれほど普及したのも、そもそもは完全ワイヤレスイヤフォンにつきものだった「ペアリングの面倒さ」や「バッテリー容量の小ささ」などを解決し、しかもそれを感じさせなかったところにある。第2世代AirPods Proは、H2チップの搭載で「感じさせない凄さ」を次のレベルに進化させている。
H1の2倍のトランジスターを搭載したH2
本機の技術的な意味での最大の強みは新開発のApple H2チップを搭載していることにある。ちなみに、初代AirPodsが搭載していたのがW1。第2~3世代のAirPods、初代AirPods Pro、AirPods Maxが搭載していたのがH1チップ。第2世代AirPods ProはH2世代の初号機にあたる。
最近のアップルの強みはチップセットを自社製として完全に思うがままに作れるところにある(製造はTSMCだが)。iPhoneのAシリーズチップ、MacのMシリーズチップについても同様。そして、独自設計のチップセットに対応したソフトウェアも自社で作れるのが強い。製品の目的にあったソフトとハードの両輪を思い通りに開発できる会社はあまりない。
H2チップは、H1の2倍となる10億個のトランジスターを集積している。さすがに、160億個のトランジスターを積むA16 Bionicよりは少ないかもしれないが、逆にこれほどの「頭脳」を持つイヤフォンも他にはないだろう。ノイズキャンセリング機能や、空間オーディオ、バッテリー持続時間の延長など特徴的な機能はすべて、このH2チップがもたらしていると言っていい。つまり、独自チップを作れないイヤフォンメーカーでは追いつけない領域にアップルは到達してしまっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
資さんうどん、従業員の退職理由などが外部から閲覧可能に 委託先の勤怠システムに設定不備
-
3
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
4
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
5
auメールで朝から障害 全国で利用しづらい状況に
-
6
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
7
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
8
GMO不正アクセスの犯人サイト、ドメイン停止を確認
-
9
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
10
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR