「われわれはNovelAIと関係ない」──海外のイラストサイト「Danbooru」が日本語で声明
海外のイラストサイト「Danbooru」は10月5日までに、画像生成AI「NovelAI Diffusion」(NovelAI)と無関係であると主張する声明を発表した。声明は英語と日本語で記載。「最近話題になっているNovelAIのことでお悩みになっている絵師様へ」とし、メッセージを公開している。
NovelAIは10月3日にサービスを開始した画像生成AIで、「二次元美少女をうまく生成できる」などと話題になった。その中で、NovelAIの公式Twitterアカウント(@novelaiofficial)は、データ学習元にDanbooruを使っていると投稿。Twitter上ではNovelAIの違法性を問う声も上がっており、ソース元としてNovelAIが明示したDanbooruにも批判の目が向いていた。
Danbooruはさまざまなユーザーが描いたイラストを掲載する海外サイト。同サイトを巡っては、著作権法を破り他人の画像を無断掲載している疑いがあり、Twitter上などでは“イラスト版漫画村”と指摘する声も見られている。
声明では「われわれがNovelAIに関係していないことと、彼らがしてることを、支持はおろか容認もしていない」と公表。NovelAIに自分のイラストを使われたくない場合、Danbooru宛に問い合わせしても意味がないと説明する。削除依頼については、画像生成AIのプロンプトから自分の名前などを除外するよう、NovelAIに直接問い合わせするように促している。
「現時点ではNovelAIの学習データはすでに完成しており、AIモデルの構造上、例えDanbooruから絵を削除したところで、その絵から学習された情報がNovelAIの手元から勝手に無くなるわけではありませんので、ご注意ください」(原文ママ)
また、NovelAIはDanbooruに掲載されていない絵であっても、PixivやTwitterからもイラストを収集している可能性が高いと言及。ベースとなったAIモデル「Stable Diffusion」についても「50億枚の絵をReddit、Pinterest、Facebook、Google画像検索などからも学習データとして収集している」と説明。
「つまり絵師様に理解してほしいのは、AIアート生成サービスのAIモデルはDanbooruだけでなく、インターネット全体を糧にして学習を行っているということ。Stable Diffusionが学習済みのイラストは、今更Danbooruから削除しても効果は薄いのでは」と指摘しており、「AIアート生成サービスのAIモデルはDanbooruだけでなく、インターネット全体を糧にして学習を行っている。絵はインターネットのどこかでオープンに公開されてる以上、学習データとして取り上げられる危険が常にある。AIモデルの開発者に問い合わせする以外に、それを防ぐ方法はない」とまとめている。
声明の最後に「日本語に対応していないようなので不便かもしれないが」と前置きした上で、画像生成AIが自分のイラストを学習したのか確認できる「Have I Been Trained?」と、自分のイラストを学習データに使用してほしくないとAI開発者に広めてくれる「Spawning AI」の2つのサービスを紹介している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
2
Apple、「iPad mini」を大幅刷新 8.5インチOLEDとA20 Pro搭載、防水にも対応 11万9800円から
-
3
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
-
4
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
5
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
-
6
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
7
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
8
ジョーシンへの不正アクセス、最大623万件漏えいか 運転免許証2件・マイナカード1件なども
-
9
グッスマに不正アクセス、公式EC閉鎖 会員の住所や注文履歴など漏えいか 再開目処立たず
-
10
野村総研、サイバー攻撃時の「能動的なシステム停止」を支援する新サービス
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR