デジタルガジェットのあとしまつ
本当は怖い、HDDの正しい捨て方 「普通に捨てると盗まれます」──アキバの専門業者が明かす“狙われる情報”(3/3 ページ)
HDDは割と盗まれる
── HDDは普通に自治体のゴミ収集で出せますか?
中川店長 自治体によっては燃えないゴミで出せますけど、かなりの確率で盗まれると聞いてます。HDDは中古で売れちゃうんです。フリマアプリで結構いい額で流通してますね。
うちに持ち込まれるものの中にも「まだこれ中古でも3万円で売れますよ」ってHDDがあって、心を無にして破壊するわけですよ。「これって最近出たばっかりのモデルじゃん」と思って、本当に捨てるのか聞いてみると「別にもういらないんで……」といわれて、数百円でバキバキにするんですね。
よこしまな心を持つ人はゼロではないと思います。うちでは絶対やるなよといってますけど。店舗にもカメラをガンガン置いてますし、情報セキュリティ意識が高いPC好きな人間が集まってますし。
HDDの捨て方 データを削除してバッキバキに壊す
── 秋葉原最終処分場。ではどのようにHDDを処分しているのでしょうか?
中川店長 基本的に専用の機械で穴を4つ開けて物理的に破壊しています。他にも一応オプションで(ディスクに強力な磁気を照射してデータの読み書きができないようにする)磁気破壊や真っ二つに割るV字破壊もできます(個別見積もり)。
ただ、物理破壊で決定的にデータを破壊できるかといわれると、そうとも言い切れません。本当に悪意を持った人からすれば読めるかもしれないですよね。例えば、割れたディスクでも電子顕微鏡を使えば理論上は情報が読み取れますけど……でもそれが果たして個人でできるのか、やったところで手間に見合うのかというと……。
ただ、穴をあけてしまえば再流通する仕組みをなくせます。穴をぶち込んだ段階でディスクが正常に回転しないので、商品価値がないじゃないですか。ソフトウェアで復元するのもまず不可能ですし。
心配な方には、いったんデータ消去ソフトで削除してからお持ちいただくようにご案内しています。何度かランダムなデータを読み書きしておいて、物理的に破壊してしまえば、まず大丈夫です。
それでも心配な方には、破壊したHDDの持ち帰りも可能なので、自身でばらして燃えないゴミの日に別々に出すのもいいと思います。破片も出るし危ないのであまりおすすめはしないですけどね。
破壊したHDDは基本的にうちで引き取って、情報セキュリティ関係がしっかりしている提携先で処理してもらっています。
── 自分で壊すのはやめた方がいいですよね?
これは声を大にして言いたいんですけど中途半端に分解したりハンマーでたたいたりは絶対やらない方がいいです。素人さんがちょっとたたいたくらいではへこまないです。
家の工具箱やキッチンにある道具じゃまずちゃんと壊せないですし、下手したら大けがするので絶対にやらないでください。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
デジタルガジェットのあとしまつ
もはや仕事や生活になくてはならないものになりつつあるデジタルガジェットの数々。購入を勧められることは多々あるが、正しい捨て方は知られていない。本連載では、デジタルガジェットの正しい捨て方を専門家に聞いていく。
この記事の著者
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
4
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
5
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
-
6
GMO、攻撃者による情報公開を確認 顧客データ含むか調査中 追加の見舞金も検討
-
7
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
8
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
9
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
10
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR