東京ゲームショウ 2023
変態キーボードだ! つかんで打鍵する「GrabShell」触ってきた 一体誰向け?(2/2 ページ)
慣れれば絶対便利だが…… 使ってみた感想
実際に使ってみた感想は「慣れれば非常に便利だと思うが、慣れるまでが非常にしんどそう」だ。あえてネガティブな点から話すが、まずGrabShellはややサイズが大きすぎるように感じた。記者は26歳男性で、手のサイズは同条件の男性と同じか少し小さいくらい。しかしキーボード全体を包み込むことができず、奥の方のキーは手首を動かして位置を調整しないと押せなかった。
にも関わらずキーはスイッチが若干浅めで、意図しないミスタイプが発生しやすいように感じた。ただでさえキーの位置がいつもと違うので、思ったキーを思ったように押せないことが多かった。
もう一つ気になった点がある。少し重いことだ。重量約1kgで、裏面のキーも押さなくてはいけないので、手の甲を机などに置いて操作はできず、安定しない。キーのない下面を置くか、肘で腕全体を支えて使わなくてはいけないので、あまり快適ではない。記者はGrabShellで文字を打つだけでなく「Minecraft」もプレイしたが、持ちやすさだけでいえばXbox用コントローラーなどの方がよっぽどいい。
寝転んで使えるのは便利 使いこなせれば……。
ただし、一連の問題を乗り越えられれば、GrabShellは非常に便利なツールになるとも思った。特にゲームにおいては便利そうだ。記者も椅子に座りながらマウスとキーボードでゲームを遊ぶことが多いが「マウス&キーボードの操作を寝転びながらできれば便利なのにな」とは常々思っていた。
GrabShellならこれに近いことができる。取っ手部分を床やベッドに置けば重さの問題は解決するだろう。記者は背面ボタンの多いコントローラーが便利で好きなので、変わったキーボードではなく「裏面に大量の背面ボタンがあるコントローラー」と思えば慣れられそうだ。
キーの位置に慣れない、ミスタイプが多いという問題も試行回数で解決はするはずだ。開発元のdotBravo(静岡県富士市)はGrabShell用のタイピング練習ソフトを提供しているし、キーマップ設定を変えればある程度は使いやすくなる。同社のスタッフもGrabShellで難なく文章を入力していたので、不可能ではないのだろう。
ただ、やはり使いこなせるようになるまでが大変だと思う。少なくとも記者は10分程度の体験では使いこなせなかったし、恐らくは多くの人々が自分と同じのはずだ。
ターゲットは寝転んで使いたいゲーマー・エンジニア
dotBravoの白井斗真さん(マーケティングディレクター)によれば、GrabShellは記者のように「寝ながらキーボードを使いたい人」をターゲットにした商品という。ただし、ゲーマーに限らずITエンジニアの利用も見込んでいる。さらに「目の前に画面があるのに、わざわざキーボードを机の上に置く必要はない」として、ARグラスなどとも相性がいいとしている。
売上についても好調という。GrabShellは2月から予約販売しているが、ある程度の台数が予約されたため、9月21日からは販売形態を変更。ECサイトで通常販売している。「詳細は伏せるが、通常販売に切り替えても利益が見込める程度には人気があったため、販売形態を変えた」(白井さん)。ただし予約販売分が10月上旬の発送になるので、当面はすぐに購入できず、最速で10月下旬の発送になるという。
一方で、すでに本体の改良についても検討していると白井さん。まだ具体的な形にはしていないものの、東京ゲームショウなどの展示会で得られたフィードバックを基に、話し合いを進めている段階という。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
4
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
-
5
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
6
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
7
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
-
8
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
9
「若手はAI使うな」は“老害”なのか? 新人教育で「AI禁止」した企業の1年後
-
10
グッスマに不正アクセス、公式EC閉鎖 会員の住所や注文履歴など漏えいか 再開目処立たず
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR