Humane、“ポストスマートフォン”のAIガジェット「Ai Pin」を699ドルで発売へ
元Appleの2人のエンジニアが立ち上げた米新興企業Humaneは11月9日(現地時間)、AIを活用するためのウェアラブルデバイス「Ai Pin」を発表した。米国では11月16日から注文を受け付ける。デバイスの価格は699ドル(約10万円)で、ネット接続などのためのサブスクリプションの価格は月額24ドル。
Ai Pin本体とマグネットで合体するバッテリーブースターで構成されており、サイズは47.50×44.50×(14.98+8.25)mm、重さは34.2+20.5g。本体とブースターで衣服を挟むことで胸元などに装着できる。
米Qualcommの8コアのSnapdragon、4GBのメモリ、32GBのeMMCを搭載し、ネットワークはWi-Fi、Bluetooth、米国では米T-Mobileによる専用の「Humane Wireless Service」を利用できる。
音声、カメラ、ジェスチャー、内蔵プロジェクターを組み合わせたシステムで、AIを活用できるようになっている。利用するAIモデルについてはプレスリリースでは触れられていないが、米Microsoftと米OpneAIがHumaneの戦略的テクノロジーパートナーとなっており、利用できるのはGPT-4とみられる。
「Cosmos」という独自OSと「AI Mic」と呼ぶ独自アプリを通じてAIモデルに接続する。
スマートフォンのようなディスプレイの代わりにプロジェクターからのレーザーを手のひらに当てることで情報を表示する。20~40cm離した手のひらに、解像度720pの画像を表示する。例えば音楽再生中は手のひらに表示したコントロールパネルを指の動きで操作できる。
音楽再生では、AIに聴きたい音楽を漠然とリクエストすることも可能。スピーカーからだけでなく、Bluetoothイヤフォンで聴くこともできる。
X(旧Twitter)にポストされた動画(記事末に転載)では、Ai Pinで自動翻訳機能を介した英語とスペイン語での通話や対面での同時通訳、手のひらに載せたアーモンドをカメラに映しながら「どのくらいのプロテインが含まれる?」と尋ねて「これらのアーモンドには15gのプロテインが含まれます」と答えさせるデモなどを見ることができる。
搭載カメラは1300万画素で、ダブルタップすることで写真撮影も可能だ。将来的には動画撮影もサポートする計画。
稼働中は正面上部にある「Trust Light」が点灯し、稼働していることを周囲に知らせるようになっている。
Humaneの共同創設者、イムラン・チャウドリ氏とベサニー・ボンジョルノ氏の夫妻は、AppleでiPhone関連のエンジニアを務めた後、2016年に退社し、Humaneを立ち上げた。HumaneにはMicrosoftとOpenAIのサム・アルトマンCEOの他、SK Networks、LG Technology Ventures、Qualcomm Ventures、Valia Venturesなども出資している。
チャウドリ氏とボンジョルノ氏はプレスリリースで「Ai Pinは、AIを日常生活に統合し、人間性を損なうことなく能力を強化するという私たちのビジョンを具体化したものだ。(中略)われわれにとって、Ai Pinは始まりにすぎない」と語った。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「命の砂時計」連呼のGMO会見──熊谷代表の発言にXではツッコミ続出
-
2
GMO熊谷代表、涙の謝罪会見でも“熊谷節”さく裂──「31年間、もうけるという言葉は使ったことがない」
-
3
GMO熊谷代表、会見で改めて謝罪 SNS投稿巡り「配慮が欠けていた」
-
4
ロゴ画像用の公開領域に顧客ファイルも保存 GMO系シングルサインオン、4.5万人分漏えい
-
5
アットコスメ、会員約300万人分の情報漏えい 不正アクセスで
-
6
日本郵政「ゆうID」不正ログイン、他社で流出したパスワード使うリスト攻撃か……2段階認証必須に
-
7
ニコニコレンタカー、免許証画像の事前登録を廃止 保存済み画像も全削除 サイバー攻撃の増加受け
-
8
総務省、GMO攻撃者サイトの「ブロッキング」を通信各社に要請 報道
-
9
「楽天銀行から数百万が勝手に移動」「残高が0に」……楽天証券のシステム不具合、連休中に発生
-
10
渦中のGMO記者会見、責任の所在はどこに? 熊谷代表が語った“グループ内の力関係”
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR