Apple、第4四半期として過去最高の増収増益 ターナスCEO初の決算「Siri AIはずっと望んでいたSiri」

 米Appleは11月2日(現地時間)、第4四半期(2026年7月~9月)の決算を発表した。売上高は前年同期比12%増の1144億7700万ドルで、第4四半期として過去最高を記録した。純利益は12%増の307億1100万ドル(1株当たり2.10ドル)で、純利益と1株当たり利益も第4四半期として過去最高を更新した。

 通期(2025年10月~2026年9月)では、売上高が15%増の4788億3400万ドル、純利益が18%増の1321億7500万ドル(1株当たり8.98ドル)となり、売上高と1株当たり利益は過去最高だった。

業績概要(画像:Apple)

 製品別では、iPhoneが17%増の575億8300万ドルで第4四半期の記録を更新した。サービスは10%増の315億7300万ドルで、四半期として過去最高となった。Macは24%増の107億9200万ドル。一方、iPadは10%減の62億2900万ドル、ウェアラブル、ホーム、アクセサリは8%減の83億ドルだった。

 ケバン・パレクCFO(最高財務責任者)は、iPhone、Mac、iPadで供給制約があったと説明した。iPadとウェアラブルの減収については、供給制約に加え、前年同期に「A16」搭載iPadや「Apple Watch SE 3」「AirPods Pro 3」を発売した反動を挙げた。

 地域別では、北米が10%増の486億8000万ドル、欧州が12%増の320億800万ドル、中華圏(Greater China)が21%増の175億3900万ドル、日本が1%減の65億4000万ドル、その他アジア太平洋が15%増の97億1000万ドルだった。

地域別およびセグメント別売上高推移(画像:Apple)

 9月1日にティム・クック氏の後任としてCEOに就任したジョン・ターナス氏にとって、今回が初の決算電話会見となった。ターナス氏は、折りたたみ型の「iPhone Duo」を「初代以来、最も変革的なiPhone」と紹介した。AI戦略については、「Siri AI」を「私たちがずっと望んでいたSiri」と表現した。9月に米国英語向けのβ版を提供開始し、10月にはフランス語、日本語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語にも対応を広げたと説明した。Siriへのリクエストは1日25億件を超えているという。Macについては「独自のAIの時代を迎えている」と語り、「Mac mini」や「Mac Studio」がローカルでのAI処理の可能性を広げていると述べた。

 アナリストとの質疑応答では、ターナス氏がSiri AIの今後の収益化に触れた。サーバ側のモデルを使うSiri AIや写真のインテリジェントな編集などの機能には利用上限を設け、より多く使いたいユーザーは将来、拡張アクセスを購入できるようになるという。エージェント機能については、Siri AIは現在、主にリクエストに応える形だが、AIの動作をつかさどるオーケストレーターを中心とした新しいアーキテクチャで構築しているため、今後機能を拡張する余地があると述べた。iPhone 18シリーズで標準モデルが発表されなかった理由を問われると、「iPhone 17」「iPhone Air」「iPhone 17e」がラインアップを補っていると答えるにとどめ、将来の製品計画にはコメントしないとした。macOSとiOSの統合についても、根本的な変更は計画していないと答えた。iPhone Duoを巡っては、Appleが10月26日に一部端末の内側ディスプレイに問題があることを認め、交換対応を表明しているが、電話会見ではこの件への言及はなかった。

 メモリ価格の高騰について、ターナス氏は「前例のない」状況だと述べ、10~12月期はさらにコストが上昇する見込みだと語った。6月末にMacとiPad、9月にiPhoneの価格を引き上げたことで、コスト上昇の影響を一部吸収しているという。今回から会見に加わったサビ・カーンCOO(最高執行責任者)は、iPhone Duoは供給が追いついておらず、需給が均衡する時期を予測するのは難しいと語った。10~12月期は、メモリ不足によりMacとiPadで供給制約が生じる見込みだという。

 パレクCFOは10~12月期の見通しとして、売上高は前年同期比7~10%増となり、同社史上最高の四半期になると予想した。サービスは8~9%増、粗利益率はメモリコストの上昇やSiri AIの拡大に伴うコストの影響で45~46%を見込むとした。

印刷する
SNSでシェア
SpecialPR

関連記事

こんなメディアも見られています

ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。

メールマガジンを配信中
メールマガジンを配信中

国内外の業界動向、AIやクラウドなどの最新技術、キャリア情報など今知りたい情報をまとめてお届けします。

いますぐご登録

本日の新着記事

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

ITmedia NEWS SNS

X @itmedia_newsをフォロー

インフォメーション

ITmediaNEWSをフォロー

あなたにおすすめの記事PR