「マイナンバーカード対面確認アプリ」、河野大臣が実際に体験 偽造対策の切り札になるか?(2/2 ページ)
「誰でもダウンロード可能」でも大丈夫なのか
セキュリティに関して「一般にダウンロードできるアプリで、ICチップが読み取れるのは不安」という意見に対しては、「このアプリでチップから出てくるのは、券面に書かれているものだけで、本物だと確認するためだけのアプリですので、そこはご安心いただけたらと思います」と語った。
河野大臣が説明したように、このアプリは「マイナンバーカードが本物かどうか?」を確認するためのアプリだ。
前述のように、マイナンバーカードの券面が偽造される可能性があることを考えると、安価に内部のICチップを確認する仕組みを構築できることには意義がある。マイナンバーカードの照合は暗号鍵を使った仕組みで、偽造は現状不可能とされている。
要するに、偽造が不可能なICチップから読み取れる本人情報とマイナンバーカードの券面情報、来店している本人が一致しているかを確認するためのアプリとなる。
このアプリの機能は本人かどうかを確認することなので、チップ内の写真、氏名、住所、生年月日、性別は、その他の受付アプリなどに引き継げないようになっている。場合によっては、改めて記入、入力などの手間が発生するかもしれないが、これはセキュリティを担保するための仕様である。
また、マイナンバーカードをタッチすると個人情報が取得されるのではないかと心配する向きもあると思うが、マイナンバーカード対面確認アプリが読み取るデータは写真と4情報のみだが、いずれもスマートフォン内部には保存はされない。残るのは「確認した日時」「生年月日6桁を除く8桁の照合番号」のみ。あとから写真や4情報を確認することはできない。
ICチップの読み取りも、券面を撮影して照合番号を読み取ってからしか行えないような仕組みになっているので、例えば「電車の中などで近づいただけでチップが読み取られる」というような心配はない。
あくまで、本人の確認のためだけに「このカードが本物である」ということを証明し、顔写真と本人を照合することで、その持ち主が本人であるとの証明するためのものだ。これにより、本人確認がより確実になれば、詐欺被害などの減少が期待される。
今後、銀行の口座開設時や、スマートフォンのSIM購入時などにこのアプリに遭遇することもあるかとは思うが、その仕組みを理解した上で便利に使いたいところだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
auメールで朝から障害 全国で利用しづらい状況に
-
5
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
6
Apple、M6搭載の14インチ「MacBook Pro」発表 AI性能向上、33万9800円から
-
7
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
8
IPO目論見書に「AIは人類の存亡リスク」「コードの9割はClaude製」 Anthropicが示した規格外の見立て
-
9
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
10
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR