新型iPhone、4機種を先行レビュー ボディ、発熱、バッテリーなど試して分かった“共通の設計思想“とは(2/4 ページ)
ボディ設計は発熱低減に大きな効果
では、これらの構造がどう影響しているのか? 実際に目で見て確認してみよう。
以下は、非常に動作の重い大規模なゲームを動かした後で、温度分布を画像として撮影できる「FLIR One Gen3」を使って撮影した画像だ。白に近いところほど熱い。
まず、昨年モデルであるiPhone 16 Pro Maxに比べ、全モデルで発熱が抑えられている。スタンダードな設計のiPhone 17は傾向が似ているが、それでも熱量は少し低い。
中でもiPhone 17 Proシリーズの2機種は、熱が全体にうまく広がり、手の部分にだけ集中していないのがわかる。
iPhone Airも、プラトーの部分に熱が集中している。発熱が小さいのは、全体の熱が抑えられていること以上に、これ以上熱が広がらないよう、いわゆるサーマルスロットリングが起きている可能性もある。
曲げても「戻る」iPhone Air
では、構造的な強度はどうか?
薄型なので、iPhone Airは「脆そうだ」「曲がるんじゃないか」と思われている部分がある。
そこで、本体を両手で持ち、全力で曲げてみた。
すると、一瞬曲がったように見えた。だが、手を離すとすぐに元に戻る。もちろん壊れることなく動作している。
いうまでもなく、こういうことは推奨しない。100%故障しないという保証はないからだ。だが、Appleは自社内の「堅牢性ラボ」でテストし、60kg以上の力をかけて曲げても全く問題ないことを確認している。筆者も取材中、その実験を目の前で見ている。特にトレーニングしたわけでもない成人男性が両手で力をかけた場合、20kgから30kg程度の負荷だそうだ。だから、まあ問題はないわけだ。ズボンのポケットに入れて座った場合でも、上記の値を超える例は少ないという。
この堅牢性は、iPhone Airがチタン合金のフレームを採用しているからだろう。一般論として、チタン合金は「靱性」に優れる。靱性とは「壊れずに元の形に戻ろうとする力」のこと。まさに、両手で力をかけたあと、元に戻った挙動そのものだ。
それに対してアルミ合金は「曲げ」に弱い。しかし、複雑な構造で厚い箱型のユニボディは、その構造自体が堅牢だ。だから、iPhone 17 Proシリーズも堅牢......とAppleは主張している。
そして、アルミ合金は熱伝導性に優れる。チタン合金の20倍の熱伝導性があり、内部には熱を素早く誘導する「ベイパーチェンジャー」もある。この結果、フルパワーをかけて放熱しても全体に熱を拡散し、性能を維持しつつ不快感を抑えられる。
だから、iPhone 17 Proシリーズは「性能を維持しやすい」わけだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
陸自が「イオンモール熊本」内部をドローン撮影 防衛省が映像公開
-
2
PayPayアプリで熊本地震への寄付が可能に 最短3ステップ・1円から
-
3
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
4
熊本「通れた道」マップ、トヨタが公開 ホンダも「通行実績情報マップ」
-
5
TSMC熊本工場、段階的に通常操業へ 熊本の地震で一時中断、従業員の無事確認 台湾報道
-
6
熊本で非常時Wi-Fi「00000JAPAN」発動中 KDDIが無料開放、他社ユーザーも利用可
-
7
「痺れるほどにミスを繰り返す」Gemini 3.6 Flashは変わった? 公開から1週間、当初のおバカ回答を今検証する
-
8
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
9
Anthropicのミュトス、暗号アルゴリズムの新たな攻撃法を発見――耐量子署名「HAWK」の強度を半減
-
10
“脳のゴミ”は鼻から捨てられていた? 老化で詰まる排出路、薬を鼻から投与で改善 韓国主導チーム研究
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR