Appleによる「Gemini」採用は「不当な権力集中」──「Grok」擁するイーロン・マスク氏
米Googleは1月12日(現地時間)、米Appleが同社の生成AI「Gemini」を採用することを、Appleとの共同声明として発表した。これを受け、Geminiと競合するAI「Grok」を手掛ける米xAIのイーロン・マスクCEOが、Googleへの過度な市場支配力の集中につながるとして懸念を表明した。
Googleは公式ブログとXの公式アカウントで、AppleがGeminiを自社製品で活用することを明らかにした。マスク氏はこのXのポストへのリプライで「GoogleがAndroidとChromeも握っていることを考えると、AppleがGeminiを採用するのは、Googleにとって権力が過度に集中する状況に見える」と指摘し、公正な競争環境への影響を問題視した。
xAIはこれまでも、AppleのAI戦略に批判的な姿勢を示してきた。Appleが米OpenAIと提携し、iPhoneやiPad、MacのOSにChatGPTを組み込んだことについて、独占禁止法に違反するとして両社を提訴している。マスク氏は当時、「Grokには高い評価が多数寄せられているにもかかわらず、AppleはGrokをいかなるリストにも載せようとしない」とXにポストし、Appleが自社製AIを不当に排除し、特定の企業との癒着を強めていると不満を募らせていた。
一方で、xAI自身もGrokを巡る問題を抱えている。2025年末のGrokのアップデート以降、Grokの画像編集機能が写真に対して「ビキニにして」「服を脱がせて」などの指示を与える用途に悪用され、同意のない性的ディープフェイクが大量に拡散したことが社会問題化している。
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