「子供のマイナカードむずすぎ」問題 成長で顔認証も通らない?
新年度が始まった。春休みが終わり、きょう明日に入学式を迎える子供達も多いだろう。入学、おめでとうございます!!
我が家も娘が新2年生になり、入学式のステージで1年生に歌などを披露するのを楽しみに、意気揚々と登校していった。
さて、先週のアクセス4位には、「子供のマイナカードを持って転居しようとしたら、思いがけない“落とし穴”があった」という内容のコラム記事が入っていた。
ITmedia NEWS Weekly AccessTop10
ITmedia NEWSにおける1週間の記事アクセス数を集計し、上位10記事を紹介する「ITmedia NEWS Weekly Top10」。今回は2026年03月28日から04月03日までの7日間について集計し、まとめた。
コラム筆者・小寺さんの息子さんは、大学進学に伴う一人暮らしに向け、マイナンバーカードを使って転出手続きをしようとしたが、子供用のマイナには「署名用電子証明書」が存在しなかったため失敗。結局、紙で手続きせざるを得なかった、という話だ。
息子さんのマイナカードは14歳時に取得。15歳未満には、希望しない限り、「署名用電子証明書」が発行されず、それを知らなかったため、転出手続きなどができなかったという。
また、お子さんのマイナカードで「JPKI暗証番号リセットアプリ」を使うために顔認証をしようとしたら、14歳当時と大学生現在で顔が変わっているため、3回連続認証できず、ロックアウトされてしまったそうだ。
「子供のマイナカードむずすぎ」問題
「子供のマイナカードむずずぎ」。筆者もこれは実感している。
筆者の子供は2人とも小学生で、マイナカードは保険証代わりに使うだけだ。ただ、2人の子のパスワード(4ケタの「利用者証明用電子証明書」)が、どっちがどっちか分からなくなったり、思い出せなくなることがある。
うちはまだ2人分だが、子供の数が増えるほどパスワード管理が煩雑になるだろう。ママ友・パパ友に聞くと、「面倒だから、子供全員同じパスワードにしている」「本人の誕生日にしている」という人も多いようで、「セキュリティはいったん忘れて、うちもそうすればよかった」と筆者も後悔しているぐらいだ。
パスワードを忘れてしまったら顔認証が必要だが、ここにも前出のコラムのように「子供の顔が成長で変わり、認証できなくなる」という落とし穴がある。
2025年末から、保険証が原則廃止になり、医療機関にかかるには、大人も子供もマイナカードが必要になった。
生後すぐの赤ちゃんも園児も小学生も、病院でマイナカードを使って受付するのだが、「新生児のときマイナカードを取ったが、数カ月後から顔認証が通らなくなった」など、成長とともに顔認証できなくなったという声も聞くようになった。
【追記:2026年4月6日午後4時 1歳未満の乳幼児を対象とした顔写真なしのマイナンバーカードの運用が2024年12月2日に始っており、現在、1歳未満の乳児のマイナンバーカードには写真が付かなくなっている。】
それでなくても、小さな子の顔認証はやりづらい。認証端末は病院の受付台の上にあり、幼児や小学生の顔の高さより上にあるからだ。
立ったままでは顔がカメラに届かないので、子供を抱き上げて映すことになるのだが、位置合わせが難しい。病気で調子の悪い子供に「ここに顔を合わせて」と言い聞かせ、マスクを外させ、顔の位置を前後に調整して認証を待つ……子供が顔をそむけたりふざけたりするとえんえん認証できない。親がキツイ。
マイナカードは「大人向け」設計?
とはいえ、マイナカードや、それにひも付くマイナポータル自体は、ずいぶん使いやすくなった。
確定申告時の医療費などの控除額計算や申告作業は、マイナカード+認証アプリを使えば、手作業のころが嘘のようにサクサク進められるようになっている。筆者は、毎年その進化に感動しているぐらいだ。
一方で、マイナカードがそもそも大人向けを前提に設計されていると感じる。子供が小さいうちは親が管理する前提。15歳未満に「署名用電子証明書」を希望しない限りは発行しない(パスワードを設定させない)ことで、親の負担は減る面はあるだろうが、そのせいで子供の転出・転入が手作業になり、より面倒になった小寺さんの事例を見ると、子供と大人に同じシステムを使わせる際の設計の難しさを感じる。
大人には便利で、毎年進化しているマイナカードやマイナポータル。子供用も、もっと簡便に使える仕組みにアップデートしてくれたらいいなあ。
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