市立奈良病院にサイバー攻撃か 電子カルテなどに影響、診療制限に 手書き運用「限界がある」
奈良市は4月22日、「市立奈良病院」(奈良県奈良市)でサイバー攻撃を思われる異常な通信が検知されたため、一部システムを停止して診療制限を行っていると公表した。復旧作業を進めているが、完全復旧の時期は見通せない状況だ。
21日深夜、ネットワーク監視装置が異常な通信を検知したため、直ちに関係するサーバをネットワークから物理的に切り離して調査を開始した。奈良市の仲川げん市長のX投稿によると、特定ネットワーク機器を経由した外部からの侵入の可能性が高く、現在は警察や専門ベンダーと連携してログ解析を進めているという。
直接的なダメージを受けたのは電子カルテ・眼科・生理検査の3システム。このうち電子カルテについては日々データのバックアップを取っているため、最大でも1日分のデータを修復すれば復旧できるという。
この影響で、病院は外来診察と救急受け入れ(ER)を停止。外来は緊急性の高い継続受診に限定して行っている。電子カルテの入力や閲覧ができないため、処方や処置は手書き運用と二重チェック体制でしのいでいる状況だという。
22日に行われる予定だった22件の手術も緊急性の高い8件に限定した。手術や麻酔管理に掛るシステムは分離されていたが、術後の入院管理に電子カルテが必要となるため、手書き対応では「一件当たりの労務負担が大きく限界がある」(仲川げん市長のポスト)という。
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