バルミューダ、赤字続くも「各段階の損益は改善」 6万円の「The Clock」は予約1000台超に
家電メーカーのバルミューダが5月15日に発表した2026年12月期第1四半期決算(26年1月~3月)は、売上高が前年同期比18.7%減の17億7500万円、営業損失は2億6700万円、最終損失は2億8400万円と前年度通期に続き赤字だった。ただし各段階における損益は改善し、新製品の予約も好調だという。
同社は売上減の理由について「物価上昇による消費マインド低迷の長期化が響き、国内では前年同期の実績を下回った」と説明。一方で海外は米国、中国、タイなどで製品ラインアップを拡大したことが功を奏し、前年実績を上回った。
中長期の経営戦略として「グローバルブランドへの進化」を掲げるバルミューダは、デザインや機能で差別化した高付加価値製品を広く海外展開するビジネスモデルへのシフトを目指している。
25年9月に発表したポータブルLEDランタン「Sailing Lantern」は、元Appleの最高デザイン責任者として知られるジョナサン・アイブ氏率いるクリエイター集団と共同開発したもの。価格は55万円で、限定1000台を10カ国以上で販売する。
また今年3月には新しいコンセプトの時計「The Clock」を発表。懐中時計から着想を得たデザインや75個のLEDを使った独特な時刻表現に加え、6万円という価格も注目を集めた。
同社は、The Clockは1000個を超える予約受注があったことを明らかにした。4月から順次出荷を始めており、今後は国内での販売チャネル拡大に加え、米国や韓国での販売を予定している。
同社は「既存の生活家電とは一線を画した新製品のグローバル展開を進めることで、外部環境の変化に左右されにくい、柔軟かつ持続的な事業構造への転換を図る」としている。
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