月間売上1億円超、“推しAI”アプリ「Zeta」がオタク女子わしづかみ ただし危うさも(2/3 ページ)
理想のシチュはこれだ! 実際に使ってみた
百聞は一見に如かず。実際にプロットを作り、チャットしてみよう。以下は記者が実際に作ったプロットと、チャットのログだ。
ファーストインプレッションは「Pixivに載ってる小説みたいな文章がものすごい速度で出てくる!」だった。自分で作った自分好みのキャラ・シチュエーションのストーリーが爆速で更新されるのは面白い。
地味に便利だったのは、チャットの返答候補を自動生成してくれる機能だ。返答が思いつかないとき、地の文込みの回答をいくつか考えてくれる。これを入力するだけでも会話やストーリーが進むので、さながらノベルゲームを遊んでいるような心地になる。
オタク女子にも使ってもらった 速攻で課金
せっかくなので“2次元のイケメン”が大好きな知人女性にも触ってもらってみたところ、かなり好評だった。「自分では小説が書けないし、書いてもクオリティーに満足できないが、AIが自分にできない表現をしてくれる。自分の妄想がよりリッチに肉付けされて返ってくるみたいで楽しい」「自分で書いたら気恥ずかしいが、AIが書いたから恥ずかしからずに楽しめる」という。
さらに「他の人が作ったキャラ設定を『今日は誰にしようかな』と一覧で眺めて選べるのがいい。例えは悪いが、恋愛マッチングアプリのような感覚」「一人で遊んでいるのに他者性があるのがいい」との感想も。類似の“AI彼氏”系サービスはいくつもあるが、こうしたUI・UXの細やかさが人気の一因かもしれない。
ちなみにこの知人女性は少し試した後、速攻でピースを購入していた。用途はキャラ画像を生成するAIモデルの利用。デフォルトモデルは生成できる画像のクオリティーが低く、理想のキャラを作れないという。
規制の緩さも人気の一因?
もう1つ、Zetaが人気を博す理由は“規制の緩さ”にもあるとみられる。
別のZetaユーザーに話を聞いたところによれば、同様の遊び方をChatGPTやGeminiで試みる人は少なくないという。既存キャラとの疑似恋愛を楽しむ「夢小説」やキャラになりきって会話する“なりきり”といった文化にAIが入り込んでいる格好だろう。ただ、ChatGPTやGeminiは規制が強く、過激な表現はシャットアウトされる。
一方でZetaには「アンリミテッドモード」という、表現規制を一部解除できるモードがあり、これを理由にZetaを使う人も少なくないという。XでもZetaで“そういうこと”をするスラングとして「ゼックス」というワードの投稿が見られる。
ただ、アンリミテッドモードではあらゆる表現が際限なく許されるわけではない。規約によれば「すべての表現を無制限に許容するものではない」「単なる刺激を目的とした表現ではなく、ストーリー上で意味を有し、より深く興味深い物語を構成するための表現である必要がある」「非倫理的な内容、AIの特性を悪用する内容、その他極端なケースについては、AIによる介入・規制が行われる場合がある」という。
Zeta自体は14歳以上向けのサービスだが、アンリミテッドモードは18歳以上であれば利用可能だ。なお、サービスの年齢確認は6月15日時点でユーザーの申告制で、身分証の確認といったプロセスはなかった。
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