NVIDIA、サツケバー氏のSSIと長期提携 「Vera Rubin」提供と出資で計算資源を10倍に

 米NVIDIAと米Safe Superintelligence(SSI)は7月27日(現地時間)、長期的な戦略的パートナーシップを締結したと発表した。NVIDIAはSSIへの出資も実施したが、出資額などの条件は明らかにしていない。

 SSIは、米OpenAIの共同創業者でチーフサイエンティストだったイリヤ・サツケバー氏が2024年に立ち上げたAI企業。「安全な超知能」を唯一の目標かつ唯一の製品として掲げている。

 今回の提携により、SSIはNVIDIAの次世代プラットフォーム「Vera Rubin」を利用できるようになる。NVIDIAによると、大規模な出資と合わせ、SSIは計算資源を1桁(約10倍)拡大できるという。両社はまた、AIの将来に関するSSIの知見を生かし、NVIDIAの現行および将来のコンピューティングプラットフォームの技術的進化についても協業する。

 発表文によると、SSIはこの2年間、強力かつ堅牢にアラインメントされたAIを実現するための新たな研究の方向性を水面下で進めてきた。NVIDIAは、厳重に秘匿されてきたSSIの研究内容への異例のアクセスを得た上で、SSIの次の成長段階を加速させるために提携に踏み切ったとしている。

 NVIDIAのジェンスン・フアンCEOは「イリヤ(サツケバー氏)はAlexNetを皮切りに、現代のAIの基礎となる根本的なブレークスルーを切り開いてきた。Vera Rubinプラットフォームを得たSSIが、どのような新しいブレークスルーを見いだすのか楽しみだ」とコメント。サツケバー氏は「われわれにはスケールアップするに値する研究があり、大規模なNVIDIAのコンピュータを使えることでそれが可能になる」とし、「Vera Rubinプラットフォームへの大きな賭けが、われわれを次の段階に引き上げると確信している」と語った。

 SSIの投資家には、Andreessen Horowitz、DST Global、Greenoaks、Sequoia Capitalが名を連ねる。同社は2025年7月に初代CEOのダニエル・グロス氏が退社し、サツケバー氏がCEOに、共同創業者のダニエル・レヴィ氏が社長に就任している。

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