香川の私鉄「ことでん」、券売機をほぼ廃止 スマホで買う「デジタル切符」に移行 地方鉄道で全国初
香川県内で3路線を運行する高松琴平電気鉄道(高松市)は8月19日、一部主要駅を除いて自動券売機(物理券売機)を廃止すると発表した。レシップ(岐阜県本巣市)のサービスを導入し、スマートフォンで購入する「デジタル切符」に刷新する。
9月1日から、レシップのWebアプリ型モバイルチケットシステム「QUICK TRIP Ticket」を使った「ことでんデジタル券売機」を運用する。無人駅の券売機をなくし、専用アプリ不要のWebチケットへ移行する取り組みは地方鉄道で全国初(7月時点、両社調べ)という。
デジタル切符は単なるWebチケットではなく、従来の券売機や切符と同じ役割をデジタル上で再現したのが特徴だ。利用者は駅に設置したQRコードをスマートフォンで読み取ると、その場で購入画面にアクセスでき、ブラウザ上で決済・発行できる。
専用アプリのダウンロードは不要で、初めて訪れる観光客もすぐ購入できるほか、ログインを維持する機能もあり、日常的に使う地域住民は2回目以降の再ログインが要らない。
QRコードは各駅専用に用意し、これを経由してアクセスした場合に限り「その駅を発車する」切符を購入できる運用とすることで、誤購入や不正利用を防ぐ。乗車時はスマートフォンのチケット画面を乗務員や係員に提示する、従来の紙の切符と同じ「見せ券方式」を採用した。
導入の背景には、老朽化した券売機の更新や維持管理コストが地方鉄道の負担になっている事情がある。両社は券売機の廃止に伴う運用コスト削減により、地域の交通インフラとしての鉄道を維持するとしている。スマートフォンを持たない人や障害のある人への案内は、高松琴平電気鉄道の公式Webサイトに掲載している。
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