トヨタ初の営業赤字、IT・エレクトロニクス分野への影響は
トヨタ自動車は12月22日、2009年3月期の連結営業損益(米国会計基準)が1500億円の赤字になる見通しだと発表した。同社の営業赤字は、データが公表されている1941年3月期以降では初めて。トヨタはIT・エレクトロニクス分野でも大きな存在。同社業績の急ブレーキに影響を受ける可能性もある。
毎年多額のプロモーション予算を持つトヨタは、ネット上の先進的な取り組みにもいち早く対応することで知られてきた。今年4月にスタートしたミニブログ「Twitter」の日本語版は世界に先駆けて広告掲載に取り組んだ、第1弾の広告主としてトヨタも名を連ねた(Twitter日本語版スタート トヨタが広告出稿)。今年9月に始まった「MySpace Music」では、音楽を無料ストリーミングで楽しめる同サービスのスポンサーとしてトヨタが参加している。
トヨタは3D仮想空間「meet-me」を使ったプロモーションにも積極的に取り組んでおり、4月には押井守氏が監修した「TOYOTA METAPOLIS」をオープン。日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した「iQ」の発表時にも、仮想空間内でユーザーがiQを体験できるイベントを開催した。
本田技研工業と並び、トヨタはロボット開発にも積極的。8月には「Segway」のような移動支援ロボット「Winglet」の開発を発表している(トヨタ、立ち乗り&2輪の“移動支援ロボット”「Winglet」開発)。業績の急ブレーキがこうした研究開発活動に与える影響は現状では不透明だ。
トヨタが象徴する自動車業界の絶不調はIT・エレクトロニクス業界には逆風になる。電子制御化された自動車は今や最も「チップイーター」(チップ食い)な最終製品。特にマイコンを展開する半導体各社は、車載製品を有望分野として注力してきたが、国内外の自動車販売の低迷は半導体各社の戦略にも大きく響く。
家電各社のカーナビ販売や、ITを駆使したITS(高度交通システム)の先行きなど、産業の裾野が広い自動車業界の落ち込みが、IT・エレクトロニクス分野に与えるインパクトは小さくない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「楽天銀行から数百万が勝手に移動」「残高が0に」……楽天証券のシステム不具合、連休中に発生
-
2
JCOM障害「インターネットが使えない」 サポート窓口もつながりにくく
-
3
台風25号で“地下神殿”また稼働 雨水が流れ込む動画公開 今年度7回目で過去最多に
-
4
「クリスタ」素材、大量非公開でユーザー混乱 人物だけでなくペンや公式素材まで セルシス「誤判定もあった」が……
-
5
大雨で「首都圏外郭放水路」稼働 濁流が“地下神殿”を満たすまでの動画公開 国交省
-
6
J:COM「ネットつながらない」障害、約9時間で復旧 原因は「調査中」
-
7
ゼロから声を作れる音声生成モデル「Gemini 3.8 Flash TTS」公開 「Gemini Notebook」でも利用可能に
-
8
楽天証券、追加認証の必須化で一部にトラブルか 「無限ループ」「ログインできん」
-
9
OpenAI、「GPT-6 Sol」と「GPT-6 Luna」公開 API料金は前世代の半額に
-
10
MetaのザッカーバーグCEO、「ワンモアシング」としてたまごっちのような「Muse Charm」披露
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR