ZOZO「送料自由」終了 一律200円に 「送料は無料なわけない」と前澤社長
ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」で10月1日から行われていた、購入者が送料を自由に設定できる「送料自由」が31日に終了する。11月1日から送料は一律200円に変更する。
前澤友作社長は30日の決算記者会見で、「送料は無料なわけないが、無料で当たり前という誤認識を与えてしまったのはEC事業者の責任」などと話し、「送料は有料」との認識を広げるためにも、一律で有料化すると説明した。配送契約しているヤマト運輸の運賃も値上げされており、そのコストも吸収できるとみている。
「適正価格」探るための「送料自由化」
ZOZOTOWNの送料自由化は、「物流事情がひっ迫する中、お客様は送料無料をどう思っているのか。有料でいただけるとしたら、どれぐらいが適正プライスなのか、それをアンケートで聞くとあまりリアリティがないので、実際に買っていただくお客様に送料を設定してもらうことで実態を把握しようと試験的に導入した」と、前澤社長は背景を説明する。
1日~22日までの約3週間で、送料を「0円」に設定した人は43%。残りの57%が設定した送料の平均は96円だった。「利用頻度が高いユーザーほど送料をお支払いいただいている傾向」だったという。送料の都道府県別ランキングも公開し、話題になった。
前澤社長は、「送料は無料で当たり前」という認識が広がってしまった背景に、EC事業者の責任があると話す。「『送料無料』はEC事業者のキャンペーンワードとしてバズってしまった。送料は無料なわけないが、過度な宣伝告知で、一部のユーザーに『無料で当たり前』という誤認識を与えてしまったという反省もある。送料は基本的に有料。無料で届くわけではないことを改めて認知いただき、その意識を広げようと、注文金額の大小にかかわらずすべての注文で送料をいっただこうと考えた」
同社が配送契約しているヤマト運輸の配送運賃は40~50%前後値上げされたという。「そこ(値上げ分)もなるべく吸収したい中で、一律200円に設定した」(前澤社長)。運賃値上げや送料変更による業績への影響はないという。
同社は「引き続き、物流全般の効率化や機械化をはかり、お客様のご希望である100円程度の送料負担に少しでも近づけるよう、企業努力を継続する」としている。
前澤社長は2012年、「ZOZOTOWNの送料が高い」とTwitterでぼやいた顧客に対し、「ただで商品が届くと思うんじゃねえよ」などと一喝して炎上。その後謝罪し、ZOZOTOWNの送料を一時期、完全無料にしていた。
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