クラウドでエンジニアの負荷が減る! 熟練エンジニアのチューニングにも迫るオラクルの自律型データベース、新日鉄住金ソリューションズが実力を検証

» 2018年08月30日 10時00分 公開
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 「熟練エンジニアがチューニング済みのオンプレミス環境と比較しても、見劣りしない性能をたたき出した」──日本オラクルの自律型データベースクラウド「Oracle Autonomous Database Cloud」の実力を検証した新日鉄住金ソリューションズの担当者はそう話す。データ管理の運用負荷を軽減し、さらに「性能を引き出すためにデーターベースをチューニングする」という考え方が変わるとされる同サービスの実力とは?

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新しい高速データ活用基盤として注目

 データ活用に取り組む企業は、「クラウドを利用したいが、パブリッククラウドでデータウェアハウスを動かすには性能面に不安が残る」「オンプレミスのアプライアンス製品を購入すれば性能面の不安は解決するが、費用とリードタイムがかかる」といった悩みを抱えていることが多いという。

 そうした課題を「Oracle Autonomous Data Warehouse Cloud」で解決できると、新日鉄住金ソリューションズ(NSSOL)の矢木覚氏(ITインフラソリューション事業本部 ITサービスソリューション第一事業部 オラクル推進部)は説明する。

 Oracle Autonomous Data Warehouse Cloudは、信頼性の高いデータウェアハウスを迅速に構築し、パフォーマンスを自動的に最適化して大規模アクセスにも高速に対応するデータウェアハウス専用の自律型データベースクラウドだ。多くの自動化機能を備えていて、データウェアハウスを構築してデータの分析や活用を行いたい企業からの関心が高まっている。

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 NSSOLは、企業のオンプレミス環境やNSSOLのクラウド基盤「absonne」(アブソンヌ)に加え、Oracle Cloudプラットフォームをはじめとするパブリッククラウドを利用した高速なデータ活用処理基盤を、マネージドサービスとして提供する予定という。

システムを止めず、自在にスケールアップ/ダウンできる強み

photo 新日鉄住金ソリューションズの矢木覚氏(ITインフラソリューション事業本部 ITサービスソリューション第一事業部 オラクル推進部)

 NSSOLは、Oracle Autonomous Data Warehouse Cloudのマネージドサービスを提供するのに先立ち、その機能や性能を検証した。

 「Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Editionベースで構築したデータウェアハウスのデータモデルやクエリパターンを基にした性能テストを実施しました。ファクトテーブルに格納された約8億件のデータに対して、負荷が異なる4パターンのクエリを実行。同時問い合わせ数や最大アイドル時間、CPU共有数が異なるデータベースサービス(LOW、MEDIUM、HIGH)ごとに性能を測定しました」(矢木氏)

 その結果、データベースサービスの並列度アップに伴ってパフォーマンスが向上した。同時にクエリの並列度に応じて高速化するスケールアウト性能も確認できたという。

photo 8億件のデータで検証

 「Resource Managerを使ってリソース制御(データベースサービスの種類)と使用リソース量(Oracle Compute Unitsの数)のバランスを考慮することで、クエリの同時実行性能と費用バランスを制御できました」(矢木氏)

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 データベースで使用するCPUやストレージを稼働中に変更できるのもOracle Autonomous Data Warehouse Cloudの大きな特徴だ。他社サービスでもリソースを増やせるものもあるが、それらはアプリケーションの停止を伴ってしまう。Oracle Autonomous Data Warehouse Cloudはオンラインでスケールアップに対応するだけでなく、スケールダウンにも対応する。

 「Oracle Autonomous Data Warehouse CloudはGUIからオンラインでリソースを変更できるため、システム停止がありません。それに対し、オンプレミスのOracle Databaseでは、複数のコンピュータを1台として機能させるRAC(Real Application Clusters)を手動で追加する作業が必要になり、一時的なシステム停止が発生します。この点でもOracle Autonomous Data Warehouse Cloudに優位性があると言えます」(矢木氏)

熟練エンジニアの手動チューニングにも迫るパフォーマンス

 NSSOLが実施した検証では、同社のデータベースエンジニアがチューニングしたオンプレミス環境「Oracle Database 12c Database In-memory」との性能比較も行った。熟練したエンジニアの手で細かくチューニングされたオンプレミス環境のほうが若干高速だったが、Oracle Autonomous Data Warehouse Cloudの性能もそれに迫るものだった。

 「Oracle Databaseのテクノロジーを集結したPaaS」ともいえるOracle Autonomous Data Warehouse Cloudは、「Oracle Exadata Database Machine」によるパフォーマンス、RACを用いた性能のスケールアウト、Oracle Resource Managerを用いたリソース制御が特徴だ。これらの連携によって発揮されるパフォーマンスは非常に高いものになっている。

 「チューニング済みのオンプレミス環境と比較しても見劣りしない性能をたたき出しています。Oracle Cloud Infrastructureによる自動化機能も含まれており、ノードの追加などを意識せずリソースの変更や構成の変更もGUIベースで容易に行えるなど、運用に高度な知見も必要ありません」(矢木氏)

 一方でOracle Autonomous Data Warehouse Cloudでは、隠しパラメータによる設定など細かな設定が行えない部分が多い。安定性を最優先して性能を作り込む必要があるシステムの場合は、オンプレミス環境が適しているとNSSOLでは位置付けている。

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 「Oracle Autonomous Database Cloudは、俊敏性を求めるシステムやハードウェアスペックが予測できないシステムに最適だと考えています」(矢木氏)

 今日、AIや機械学習などの文脈で、企業が蓄積するデータの有効活用にますます注目が集まっている。しかしながらデータ活用においては、データ管理が鍵となる。このデータ管理の煩雑さがボトルネックとなり、十分に活用が進んでいないという声も少なくない。

 新日鉄住金ソリューションズによる検証結果は、Oracle Autonomous Data Warehouse Cloudがユーザーのデータ管理に関する負担を大幅に軽減し、これまで時間をかけて行ってきたデータベース・パフォーマンスが簡単に得られることを確認し、データ活用の課題解決の有効性を確証したものといえるだろう。

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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia NEWS編集部/掲載内容有効期限:2018年9月11日