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» 2018年08月30日 10時00分 公開

老朽化する上下水道、直面する財政難 オラクルのクラウド型アナリティクスツールで水道事業への課題に取り組む

[PR/ITmedia]
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photo メタウォーターの浦谷貴雄氏(WBCセンター WBCサービス部 コンテンツ・基盤グループ マネージャー)

 「上下水道施設の老朽化による設備更新を間近に控えながら、人口減少による財政難で十分に投資できない」──多くの地方自治体がそんな課題を抱えていると、メタウォーター(東京都千代田区)の浦谷貴雄氏(WBCセンター WBCサービス部 コンテンツ・基盤グループ マネージャー)は指摘する。

 上下水や再生水の処理装置や海水淡水化装置の製造と販売、各種水道プラントの設計と施工などを手掛ける同社は2011年から上下水道事業を展開する地方自治体および事業受託企業向けに、水処理施設の運営管理を行うクラウドサービス「Water Business Cloud」(WBC)を提供してきた。設備稼働状況の可視化や業務効率化によって、多くの水道事業が抱える課題に立ち向かうためだ。

 同社は、WBCのデータ分析基盤として日本オラクルのクラウド型アナリティクスサービス「Oracle Analytics Cloud」を選択した。その決め手は何だったのか。

サービスを横断的に連携できる仕組みの構築を目指す

 WBCは、水道事業の関係者による情報共有や、業務効率化を支援するクラウドサービスだ。ITを活用して水道事業に存在する全てのデータを収集、加工、分析し、業務効率化と運用コスト削減などによって「持続可能な上下水道事業」の実現を支援している。

photo メタウォーターWebサイト「サービス一覧」より

 水道設備を製造、維持、管理する民間企業と、国や地方自治体、さらに得られた情報を活用する手段について研究開発を行う大学など、産官学が連携して知見やノウハウ、点検記録などの情報をWBCに蓄積してきた。それらのデータは水道施設における機器の広域監視や保守点検といった用途に活用されている。

photo メタウォーターWebサイト「ウォータービジネスクラウドとは」より

 WBCが使われ始めて数年、ユーザーからさまざまな要望が寄せられるようになったという。特に多いのは「リアルタイムデータの活用で、さらなる付加価値を創出するサービス基盤を構築してほしい」という、WBCに蓄積されたデータを使って複数施設の過去事象を比較するというものだ。

 「重要な公共インフラの1つである水道事業は、データ活用のニーズが高まっています。しかし『全ての機器や設備にセンサーを取り付けられない』『ベテラン技術者が五感をフル活用して、あらゆる情報を収集している』など、技術的な課題が山積みでした。点検記録も、その時点の結果を残すだけで前後関係の分析ができません。リアルタイムデータを扱うサービスを横断的に連携できる仕組みが求められていました」(浦谷氏)

 メタウォーターはWBCを一新するあたり、それまで以上に高度な分析や予測を可能にするために、新たなBI(ビジネスインテリジェンス)ツールを取り入れることにした。「問題がなぜ起きたのか」という課題の探索分析と「何が起きているのか」という仮説の定点分析に活用することで、適した判断や推論を促す情報提供を行うためだ。

可視化が素早く行える「Oracle Analytics Cloud」を選定

 そうした目的に使うデータの集約先としてメタウォーターが選んだのが、Oracle Analytics Cloudだった。浦谷氏によると、その選択に至った理由は3つあったという。

 「WBCに蓄積されているデータをセキュアに『Oracle Database Cloud』へ集約し、可視するという検証が素早く行えたことが大きな理由でした。また、多彩なビジュアル表示機能によって外部地図連携画面を迅速に作成できること、直感的なインタフェースで誰でも使いやすく、導入しやすかったことも選択に至った理由です」(浦谷氏)

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 Oracle Analytics Cloudを選択した同社は、早速PoC(概念検証)を行った。2017年度のPoCでは「IoTサービス障害切り分け精度の向上によるサービスマンの現場出動回数低減」を判断基準としてテーマに掲げたという。

 「WBCのIoTサービスは、現場のセンサーとルーター、通信キャリアのネットワーク、クラウドサービスなど、多岐にわたる製品群から構成されています。これら全てのデータをリアルタイムに入手することは難しく、サービスマンは障害発生時の問題切り分けに苦労していました。そこでBIツールを利用し、WBCに存在する情報と気象、イベント、基地局位置などの外部情報を組み合わせて可視化し、現場の判断を支援できるかどうかを検証しました」(浦谷氏)

コスト削減などの効果を検証

 Oracle Analytics Cloudを利用したPoCでは、既存システムからのデータ接続が容易で直感的に操作でき、多彩なビジュアル表示機能を使って必要な情報を可視化できることが分かった。しかし一方で課題も見つかったという。

 「Oracle Analytics Cloudを使った(ユーザー自身がデータの抽出や分析などを行える)セルフサービスBIは、一般ユーザーでも十分に使いこなせます。しかし、個別のデータが意味するものをどのように理解させるかという課題がありました。また、データの粒度や精度をどこまでそろえるかというルール化や割り切りなど、データ品質の課題、外部のオープンデータを利用する際のデータ加工に技術を要するという課題も見つかりました」(浦谷氏)

 これらを踏まえながら、メタウォーターは2018年度も引き続きPoCを実施しながら課題に取り組んでいくという。テーマには「WBCアセット系システムを管理するダッシュボード(情報表示用のUI)の検証」「設備メンテナンスの可視化」を加えたという。ダッシュボードをどのように実装すべきかを検証するとともに、設備の定期点検、緊急メンテナンスなどを可視化してコスト削減や運用効率化につながる“気付き”を引き出すことを目的にしている。

 「Oracle Analytics Cloudは、これまでにない切り口の情報可視化を現場主導で行えるツールです。今後は単なるビジュアライズにとどまらず、機械学習やAI(人工知能)によるアナリティクス、さらに情報分析の自律化にも期待しています」(浦谷氏)

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia NEWS編集部/掲載内容有効期限:2018年9月11日