ダムの放流タイミング、AIで判断支援 15日先の降雨量を予測
日本気象協会はこのほど、AIで最大15日先の降雨量を予測し、ダムの事前放流の判断を支援するサービスの提供を始めた。
同協会の予測方法は、気象庁の従来手法に比べて時間、空間ともに高精度な予測が可能という。従来手法の降雨予測では、3時間の降雨量・20kmメッシュという精度での予測だったのに対し、AIを用いた新手法では1時間の降雨量・5kmメッシュまで予測精度を高められる。従来手法で予測できるのは約5日先までだったが、新手法では最大15日先まで予測できる。
これらの特徴を生かすことで、ダムの管理事務所に対して余裕を持った事前放流を促せるとしている。
同協会は、サービスの背景について「『平成30年7月豪雨』や『令和元年東日本台風』など、過去に例を見ない大雨により河川のはん濫や浸水被害が相次いだことを受け、ダムの洪水調節能力を向上させる方策として事前放流の活用が内閣官房の検討会議で示された」としている。
「事前放流は予想に反して雨が降らない場合、水不足に陥る危険性もある。しかし、さまざまなダムでできる洪水対策でもある」と、精度の高いAI予測手法がダムの適切な事前放流に役立つとした。
同サービスは6月1日に開始。すでに千葉県の亀山・片倉ダム管理事務所と高滝ダム管理事務所が導入している。7月3日に、今回用いたAIによる降雨予測の手法を特許出願した。
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