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「iPadOS 16」は仮想メモリと外部モニターをサポートし、iPadはMacBookに近づく(1/3 ページ)

» 2022年06月07日 10時10分 公開
[MACお宝鑑定団]
MACお宝鑑定団

 AppleはWWDC22で、最新iPad用OS「iPadOS 16」を2022年秋にフリーアップデートとして提供すると発表した。

photo iPadOS 16

 ステージマネージャと外部ディスプレイのフルサポートによる完全に新しいマルチタスキング体験、メッセージを通じた新しい共同作業の方法、メールとSafariの大幅なアップデート、iCloud共有写真ライブラリ、リファレンスモードや拡大表示をはじめとするプロ向け機能などを追加する。

 メッセージの新しい機能により、ファイル、Keynote、Numbers、Pages、メモ、リマインダー、Safari、他社製アプリケーションで、共同作業を始めたり共有コンテンツを管理するのがさらに簡単になる。

photo メッセージ

 ユーザーがメッセージで共同作業の招待を送信すると、そのスレッドに含まれている全員が該当の書類、スプレッドシート、プロジェクトに自動的に追加される。共有されたファイルに誰かが変更を加えると、メッセージのそのスレッドの一番上にアップデートが表示され、全員が確認できる。共同制作プロジェクトで作業中のユーザーは、関連するメッセージの会話に簡単に参加したり、タップするだけで共同作業の仲間とFaceTime通話を始められる。

photo 共同作業アプリ

 柔軟なキャンバスを備えたパワフルな新しい共同作業アプリケーションを使うと、レイアウトやページサイズを気にすることなく、ユーザーは表示、共有、共同作業のすべてを1カ所で行うことができる。

 また、Apple Pencilに完全対応している。

 ユーザーは、リアルタイムの共同作業スペースを楽しみながら、ほかの人が行ったコンテンツの追加や編集などを見ることができる。

 年内にiPadOS 16に加わる予定の新しい共同作業アプリケーションでは、共同作業者は、FaceTimeからセッションを始めたり、ほかの人が行ったアップデートをメッセージのスレッドで確認できるようになる。

 メールに導入される新しいツールにより、かつてないほど簡単に生産性を高められるようになる。ユーザーは、受信者の受信ボックスに届く前の短い間に、メッセージの送信を取り消したり、完璧な瞬間にEメールを送信するように予約したり、フォローアップをすぐに送信できるように送信済みのEメールを受信ボックスの一番上に移動したりすることができる。

photo メール

 「あとでリマインダー」を使うと、メッセージを任意の日時に再表示することができ、添付ファイルや受信者などメッセージの重要な内容を入れ忘れた場合は通知を受け取ることができる。

 さらに、まったく新しい検索体験として、入力ミスの修正や検索語の同義語の使用によって、一段と精度が高く正確な検索結果を提示する。また、連絡先や共有コンテンツなど、より豊富な結果を見ることができる。

 iCloud共有写真ライブラリは、最大6人の家族メンバーで写真をシームレスかつ自動的に共有するための最も簡単な方法です。全員が参加して、メモリー、おすすめの写真、写真ウィジェットでコレクションを楽しむことができる。

photo iCloud共有写真ライブラリ

 ユーザーは過去の写真をすべて共有することも、設定ツールを使用して、共有を開始する日または写真に写っている人をもとに特定の写真を追加することもできる。

 写真は、コレクションに手動で追加することも、Bluetoothによる近接検出や「For You」の共有の提案を使って追加することもできる。

 共有ライブラリ内で誰かが写真を追加、編集、または削除すると全員のライブラリが更新される。

 Safariは大幅にアップデートされ、より共同作業が行いやすく、カスタマイズ可能で、安全になる。

 共有タブグループを使うと、ユーザーは一連のタブ上で友達と共同作業したり、一緒に作業しながら瞬時にタブのアップデートを確認することができる。

photo 共有タブグループ

 また、タブやブックマークを共有したり、Safariから会話を始めることができる。タブグループには専用のスタートページがあり、背景画像、ブックマーク、そして全員が表示および編集可能な独自のセクションをカスタマイズできる。

 ディスプレイを最大限に活用するようデザインされた天気アプリケーションが、美しいアニメーションを備えてiPadに登場する。

photo 天気アプリ

 ユーザーはタップするだけで、最も重要な気象情報を見たり、マップで降水量、空気質、気温を確認できる。

 ユーザーの地域で重大な気象警報が発令された場合に通知を受け取ることや、色付けされたスケールで空気質をチェックすることもできる。

 「テキスト認識表示」は、デバイス上の知能を使ってシステム全体で画像中のテキストを認識する。その対象にビデオが加わり、一時停止中のビデオフレーム内でテキストを完全に操作できるようになる。

photo テキスト認識表示

 ビデオ上で1回タップするだけで、ユーザーは言語の翻訳や通貨の変換をすばやく行うことができる。「画像を調べる」では、タップするだけで画像から対象物を抜き出したり、背景を削除して対象物だけにすることが可能になる。

 また、認識機能が拡張され、鳥、昆虫、彫像などが追加される。

 Appleが設計したM1チップのパフォーマンスによって実現する拡大表示では、ディスプレイのピクセル密度を増やすことができ、ユーザーはアプリケーション内により多くのものを表示できる。

photo リファレンスモード

 これは特にSplit Viewを使う時に役立つ。

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