　「TikTokみたいになろうとするのはやめて」──米Meta傘下のInstagramでフォロワー数が2位（約3億6000万人）のカイリー・ジェンナーさんとその姉でフォロワー数が約3億3000万人のキム・カーダシアンさんは7月25日（現地時間）、それぞれInstagramのストーリーズでそう訴えた。

　いずれのストーリーも、数日前にChange.orgに公開された請願書の画面に同意のコメントを短く添えたものだ。

カイリー・ジェンナーさんのストーリー

　この請願書は、「InstagramをまたInstagramに（TikTokになろうとするのはやめて。私はただ友達の素敵な写真を見たいだけ）」というタイトルで、公開から約3日で既に約13万人が賛同している（目標は15万人）。

Change.orgの請願書

　Metaはここ数年、TikTokに対抗するようにInstagramにTikTokのような短い動画「リール」を追加したり、そのリールをFacebookでも表示できるようにしたりしている。（TikTokからの）コピーではなく、オリジナルコンテンツを優先するランキングアルゴリズムの調整も行った。最近ではInstagramに投稿する15分未満の動画はすべてリールとして共有することになった。

　本稿執筆現在、この件についてMetaからの声明文などは発表されていない。

Meta、Instagramの15分未満の動画は今後すべて「リール」に
Metaは、Instagramに投稿する15分未満の動画をすべて「リール」として共有する。リールは、TikTokに似た動画編集・投稿機能。プロフィールのタブもリールと動画が統合される。
Instagramの「リール」に90秒投稿などの（TikTokにはない）新機能
InstagramとFacebookに表示される「TikTok」対抗ショート動画「リール」に複数の新機能が追加された。動画の長さ上限が60秒から90秒になった（TikTokは10分）。Facebookのフィードでも紹介される。
Meta、FacebookのメインタブをTikTokのような「ホーム」とし、「フィード」は逆時系列表示に
Metaは、Facebookの「フィード」を「ホーム」と「フィード」に変える。アプリを開くと表示される「ホーム」はTikTokのようにAIがパーソナライズしたコンテンツが表示され、「フィード」はフォローしている友達やページのコンテンツが時系列で表示される。
Instagram、「IGTV」アプリを完全終了へ　「リール」に集中
Meta（旧Facebook）傘下のInstagramは、2018年から提供してきた動画アプリIGTVを3月に終了すると発表した。2019年から提供している短い動画投稿機能「リール」にフォーカスしていく。