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Microsoft、[設定]でのAI採用など「Copilot+ PC」と「Windows 11」向け新機能を多数紹介

» 2025年05月07日 07時07分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは5月6日(現地時間)、「Surface」の新モデルとともに「Copilot+ PC」と「Windows 11」向けの多数の新機能を発表した。本稿では新機能を簡単に紹介する。

 既に予告されていたものを含む。ほとんどが「Copilot+ PC」でのみ利用可能で、まずはWindows Insiderプログラムでの提供開始だ。

Copilot+ PC向け新機能

[設定]にAIエージェント追加

 Windowsの[設定]で、変更したい設定やトラブルシューティングについて自然な言葉で説明すると、適切な手順を示したり、ユーザーの許可を得て自動で設定変更を行うAIエージェントが追加される。

 setting [設定]でのAIエージェント(画像:Microsoftの動画より)

 Snapdragon搭載Copilot+ PCのWindows Insider向けに今週から提供開始。まずは英語にのみ対応する。

「Click to Do」の新機能

 クリックするとAIが処理候補を提示する「Click to Do」に、以下のアクションが追加される。

  • 選択したテキストから箇条書きを作成
  • Ask Copilotを使ってテキストや画像にアクションを実行
  • Microsoft 365 Copilotを使ってWordでコンテンツを下書き
  • Reading Coachで選択したテキストの読みの練習
  • Immersive Readerでの読書体験向上
  • 認識されたメール情報からMicrosoft Teamsで会議のスケジュール設定
  • 認識されたメール情報からMicrosoft Teamsでチャットを送信
  • 画面上の表組みの詳細をMicrosoft Excelに直接送信

 一部の機能はWindows Insider向けに提供中だ。

Windows検索の強化

 Windowsの検索機能で、Windows設定の検索が可能になる。また、Microsoft Storeでアプリを検索→インストールできるようになり、「フォト」でも検索可能になる。

 Insider向けに5月後半に提供予定。

「フォト」の新機能

 ライティングコントロール機能「Relight」を追加。光源の位置、色、強度を調整できる。

 photo 「フォト」のライティング機能(画像:Microsoftの動画より)

 年内提供の予定。

「ペイント」の新機能

 テキストプロンプトからステッカー(スタンプ)の作成が可能になる。作成したスタンプは、文書やチャットで共有できる。また、AIでキャンバス上の特定の要素をピンポイントで選択・編集できるようになる。

 Windows Insider向けに今月中に提供開始の予定。ただし、プロンプトは英語のみ。

「Snipping Tool」の新機能

 画面キャプチャで、AIが画面上の主要なコンテンツに合わせて自動調整する「Perfect screenshot」、画像やスクリーンショットからテキストを抽出してコピー可能にする「Text extractor」、画面上の任意の色を取得する「Color picker」が追加される。


 Windows Insider向けに近日提供開始。

「Copilot+ PC Narrator」の新機能

 チャート、写真、UI要素など、画像に対して詳細なコンテキストを説明する。Narratorキー+[Ctrl]+[D]で画像のコンテキスト説明(人物、オブジェクト、色、テキスト、数字など)を読み上げる。

 Snapdragon X Series搭載のCopilot+ PCのWindows Insiderで現在利用可能。AMDおよびIntel搭載デバイスのInsider向けには近日提供予定。明記はされていないが、英語のみかもしれない。

Windows 11の新機能

スタートメニューの改善とスマホコンパニオン機能

 スタートメニューのアプリのカスタマイズと整理が改善され、新しい「すべてのアプリ」カテゴリービューでは、使用頻度に基づいてアプリの表示順が変わる。

 PCに接続したAndroidまたはiOS端末に、スタートメニューからアクセスできるスマホコンパニオン機能が追加される。

 start スタートメニュー(画像:Microsoft)

 Windows Insider向けに1カ月以内に提供開始予定。

ファイルエクスプローラーのAI機能

 ファイルの右クリックでコンテンツの要約や画像の編集などのAI機能を利用できるようになる。「ペイント」「フォト」、「Microsoft 365」のCopilot機能で利用可能になる。

 Windows Insider向けに1カ月以内に提供開始予定。

「メモ帳」の新機能

 プロンプトからテキストを生成するWrite機能、長いコンテンツの概要をまとめるSummarize機能が追加され、簡単なリストや見出し、Markdownスタイルの入力とファイルに対応する。

 Windows Insider向けに1カ月以内に提供予定。

Copilot on Windowsの更新

 「Copilot Vision on Windows」で、Copilotが分析、洞察の提供、質問への応答を行い、音声でコーチングも可能になる。また、Copilotキーを長押しして音声入力ができるようになり、「Hey, Copilot」でCopilotを起動できるようになる(オプトイン)。


 Copilot VisionはWindows Insiderでまずは米国で利用可能になる。

Microsoft Storeの改善

 Copilot+ PC向け最新体験を紹介する「AI Hub」の追加、ホームセクションにパーソナライズしたおすすめ表示の開始、製品ページ閲覧中にCopilotへの質問が可能になり、Copilot+ PC専用アプリには識別バッジが表示されるようになる。

 Windows Insider向けに提供開始される。ストア内Copilotは地域によって提供状況が異なる。

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