米Metaは6月23日(現地時間)、アイウェア大手の伊EssilorLuxotticaと共同で、新たなAIグラス「Meta Glasses」(日本では「Metaグラス」)を発表した。同日から複数の国(日本は対象外)で販売を始めており、価格は299ドル(約4万8000円)からと、既存の「Ray-Ban Meta」および「Oakley Meta」より安価だ。Meta自身のブランドで展開する初のAIグラスとなる。
最大の特徴は、Meta Superintelligence Labs(MSL)が開発したAIモデル「Muse Spark」を採用した「Meta AI」を発売時点から搭載する点だ。
Muse Sparkは、マルチモーダル機能を強化したMeta AIを支えるもので、スポーツのスコアや周辺の飲食店情報の提示、視界に入ったものの認識、スケジュール管理などに対応するという。なお、Muse Spark版のMeta AIは既存のRay-Ban MetaとOakley Metaにも、米国とカナダで提供が始まっている。
Meta Glassesはフレーム形状として、長方形でベーシックな「Meta Adventurer」(標準サイズと大型の2種)、存在感のある「Meta Fury」、スリムなオーバル型「Meta Starfire」の3スタイルを用意した。このうちStarfireは、セレブとして知られるカイリー・ジェンナー氏とのコラボモデル「Meta Glasses by Kylie」として展開する。
ジェンナー氏は、リアリティ番組で知られるカーダシアン/ジェンナー一家の一員で、化粧品ブランド「Kylie Cosmetics」を手掛ける実業家。Instagramで数億人規模のフォロワーを持つ。Meta Starfireモデルは、Meta AIの応答や操作ガイドなどの音声をジェンナー氏の声に設定でき、価格は399ドルからと、他の2モデルより高い。
カラーやレンズの組み合わせを含め、発売時点で26種類をそろえる。度付きレンズに対応するほか、購入後に眼鏡店で度付きレンズを追加できる「Rx Lens Swap」も新たに導入した。3段階調整できるノーズパッドなどでフィット感を高められる。基本機能は既存モデルと同じで、Meta AIを呼び出す専用アクションボタン、耳をふさがないオープンイヤースピーカー、風切り音を抑えるマイクアレイ、ハンズフリーの写真・動画撮影に対応する。バッテリー駆動時間は8時間以上で、付属の折りたたみ式充電ケースで最大40時間分のバッテリー駆動時間を追加できる。ソフトウェア面では、複数枚を自動撮影して最適な1枚を提案する「dynamic photo」を今月追加。ディスプレイ非搭載モデル向けの歩行者ナビゲーションも近く提供する。ライブ翻訳には日本語を含む14言語を新たに加える。
プライバシー保護の仕組みは録画表示LEDなど従来モデルから引き継いだもので、新たな改善は発表されていない。
販売はMeta.comのほか、Best Buy、Amazon、Lenscrafters、Sunglass Hutなどで行う。日本での発売の有無はこの発表では明示されていないが、Metaの日本向けサイトには製品ページが用意されている。Meta AIは日本語に対応しており、ライブ翻訳の新規対応言語にも日本語が含まれる。なお、Ray-Ban MetaとOakley Metaは5月21日に日本で発売済みだ。
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